公開:

丸萬がコンピュータジャカード織でアートファブリックを展開、LPサイズの新パッケージで芸術性と実用性を両立

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

丸萬がコンピュータジャカード織でアートファブリックを展開、LPサイズの新パッケージで芸術性と実用性を両立

PR TIMES より


記事の要約

  • 株式会社丸萬がジャカード・アート・ファブリックを開始
  • LPレコード盤サイズのテキスタイルピースを展開
  • POLSとカジハラデザインスタジオのコラボ作品を発売

丸萬の新プロジェクトJACQUARD ART FABRICSの展開

株式会社丸萬は2024年11月14日、アーティストとコラボレーションしたテキスタイルピースを制作するプロジェクト「JACQUARD ART FABRICS」を開始した。第一弾としてテキスタイルデザイナー梶原加奈子氏との作品をPOLSブランドよりリリースし、AKOMEYA TOKYOの一部店舗での販売を開始している。[1]

コンピュータジャカード織で制作されたテキスタイルピースは、ハンカチや手拭いとして使用できるだけでなく、アクセントやカバーとしても活用が可能だ。製品は12インチLPレコード盤と同じサイズのパッケージで提供され、レコードラックでの収納や展示を想定した実用新案も登録されている。

丸萬は1990年代後半にコンピュータジャカードのプログラミングソフトを導入し、プログラマーの上田善則氏が高解像度の織表現技術を確立してきた。この技術を活かし、2015年には自社ブランドPOLSを立ち上げ、今回の新プロジェクトでは捨てられる予定だった糸を活用した13種のラインナップを展開している。

JACQUARD ART FABRICSの商品詳細

項目 詳細
商品名 JACQUARD ART FABRICS
製作者 POLS / 株式会社カジハラデザインスタジオ
サイズ 48cm×48cm
価格 3,300円(税込)
特徴 捨てられる予定の糸を活用、吸水加工付き、手洗い可能
展開数 13種類
JACQUARD ART FABRICSの購入はこちら

コンピュータジャカード織について

コンピュータジャカード織とは、コンピュータで制御された織機を使用して複雑な柄や模様を織り出す技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 高解像度の織表現が可能
  • 複雑なデザインパターンの再現性が高い
  • 多品種小ロット生産に適している

株式会社丸萬では1990年代後半からコンピュータジャカードのプログラミングソフトを導入し、独自の技術開発を進めてきた。プログラマーの上田善則氏によって確立された高解像度の織表現技術は、アパレルハイブランド向けの供給を可能にし、POLSブランドの立ち上げにも貢献している。

JACQUARD ART FABRICSに関する考察

テキスタイルピースをLPレコードサイズのパッケージで提供する発想は、アート作品としての価値を高める効果的なアプローチとなっている。海外のセレクトショップでの反応が示すように、実用品としての機能性とアートピースとしての魅力を両立させた商品展開は、新たな市場開拓の可能性を秘めているだろう。

今後の課題として、アーティストとのコラボレーション拡大に伴う生産管理や品質維持が挙げられる。コンピュータジャカード織の特性を活かしつつ、各アーティストの意図を正確に反映させるための技術的なノウハウの蓄積が必要となってくるはずだ。

捨てられる予定だった糸の活用は、サステナビリティの観点からも注目に値する取り組みである。環境配慮型の製品開発と芸術性の融合は、今後のテキスタイル業界における新たな方向性を示唆している。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「LP盤「ジャカード・アート・ファブリック」クリエイティブを奏でる電子織セッションの開演 | 株式会社丸萬のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000068242.html, (参照 24-11-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「デザイン」に関するコラム一覧
「デザイン」に関するニュース
「デザイン」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。