BBSecとNTTテクノクロスがセキュリティサービス向けAI技術の実証実験を開始、MSSの品質向上を目指す取り組みがスタート

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

BBSecとNTTテクノクロスがAI技術の実証実験を開始
確からしさ評価AIとscikit-learnを活用したMSSの品質向上
AIと専門家の判断を組み合わせた柔軟な対応を実現

BBSecとNTTテクノクロスのセキュリティAI技術実証実験開始

BBSecとNTTテクノクロスは、マネージドセキュリティサービス向けのAI技術に関する実証実験を2024年11月18日より開始した。NTTネットワークイノベーションセンタが開発した確からしさ評価AIとscikit-learnを活用し、AIによる自動判断と専門家の判断を組み合わせることでMSSのサービス品質向上を目指している。^[1]

BBSecは2000年の創業以来、便利で安全なネットワーク社会の創造をビジョンに掲げ、お客様の情報資産を守り成長を支援してきた。Vision2030の実現に向けたAction 2024において、新規事業への参入と収益化を重要施策の一つとして位置付けている。

今回の実証実験では、AIの確信度が高い場合には自動判断を優先し、確信度が低い場合には専門家の判断を加えることで柔軟な対応を実現する。従来の人によるリスク判定における人的リソースの問題や対応の遅れなどの課題解決が期待される。

AI技術実証実験の概要

項目	詳細
開発技術	確からしさ評価AI（False-aware AI：FAI）
使用ライブラリ	scikit-learn
評価作業	BBSecとNTTテクノクロスによる共同実施
主な目的	MSSのサービス品質向上
判断プロセス	AIの確信度に基づく自動判断と専門家判断の組み合わせ

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MSSについて

MSSとは、企業や団体がセキュリティ対策として構築したセキュリティシステムの運用管理を外部のサービス事業者にアウトソーシングするサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

24時間365日体制での監視・運用が可能
専門家による高度なセキュリティ対応
コスト効率の高いセキュリティ体制の実現

昨今のサイバー攻撃の高度化・多様化に伴い、企業は迅速かつ正確なセキュリティ対応が求められている。MSSを活用することで、専門的な知識や技術を持つ事業者による包括的なセキュリティ管理が実現可能となり、自社でセキュリティ体制を構築・運用するよりも効率的なリソース活用が期待できる。

セキュリティAI技術実証実験に関する考察

AIによる自動判断と専門家の判断を組み合わせるアプローチは、人的リソースの最適化とサービス品質の向上という二つの課題を同時に解決する可能性を秘めている。特にAIの確信度に基づく判断の振り分けは、効率性と正確性のバランスを取る上で効果的な手法となるだろう。

一方で、AIの判断基準の透明性や説明可能性の確保が今後の課題として浮上する可能性がある。AIの判断プロセスをステークホルダーに対して適切に説明できる仕組みの構築や、判断基準の継続的な改善プロセスの確立が必要となってくるだろう。

また、セキュリティ分野におけるAI活用の成功事例として、本実証実験は業界全体に大きな影響を与える可能性がある。今後はより多くのセキュリティサービスでAIの活用が進み、人とAIの協調による新たなセキュリティサービスのスタンダードが確立されることが期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「セキュリティ人材不足を見据え、BBSecとNTTテクノクロスがAI技術で実証実験開始 | 株式会社ブロードバンドセキュリティのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000017369.html, (参照 24-11-19).

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