ソフトウェア

SOFTWARE

公開：2024-11-24

Windows 10でパッケージアプリの更新とアンインストールに問題発生、MicrosoftがKB5046714で対応完了

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows 10でパッケージアプリの更新・削除に問題が発生
• WinAppSDK 1.6.2のインストールが原因で発生
• KB5046714で問題が解決

Windows 10のパッケージアプリ更新問題がMicrosoftの対応で解決

Microsoftは2024年11月21日、Windows 10デバイスでパッケージアプリのアップデートやアンインストールで発生していた問題について、Windows release healthで報告を行った。この問題は11月12日に公開されたWinAppSDK 1.6.2パッケージに起因しており、Microsoft Storeでのアプリ更新やアンインストール時にエラーが表示される状況が確認されている。^[1]

問題が発生したWindows 10環境では、Microsoft StoreのダウンロードパネルにMicrosoft側で問題が発生した旨のメッセージが表示される事態となっていた。PowerShellでGet-AppxPackageコマンドを使用したアプリ管理においても、HRESULT: 0x80073CFAのエラーが発生し、正常な操作が行えない状況に陥っていたのだ。

Microsoft Teamsやサードパーティアプリのアンインストールおよび再インストールにも影響が及んでいたため、ユーザーの日常的なアプリ管理に支障をきたしていた。なおMicrosoftは11月21日にKB5046714をリリースし、この問題の修正に対応したことを発表している。

Windows 10パッケージアプリの問題まとめ

WinAppSDKについて

WinAppSDKとは、Windows App Software Development Kitの略称で、Windowsアプリケーション開発のための包括的なフレームワークとツールセットのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 最新のWindows UI開発に必要なコンポーネントを提供
• パッケージアプリのインストールと管理を統合的に実現
• クロスプラットフォーム開発をサポート

WinAppSDKはWindows開発の中核を担うコンポーネントであり、アプリケーションのインストールや更新に深く関わっている。Windows 10環境でWinAppSDKに依存するアプリをインストールする際、必要なコンポーネントが自動的にダウンロードされインストールされる仕組みになっている。

Windows 10パッケージアプリの問題に関する考察

今回のWindows 10におけるパッケージアプリの問題は、システムの根幹に関わるWinAppSDKの更新によって引き起こされた重大な事象といえる。特にMicrosoft Teamsやサードパーティアプリのアンインストールにも影響が及んだことから、企業のIT管理者にとって大きな負担となった可能性が高いだろう。

今後同様の問題を防ぐためには、WinAppSDKの更新プロセスにおける品質管理の強化が求められる。特にパッケージアプリの管理に関わる重要なコンポーネントの更新においては、より慎重なテストと段階的なロールアウトが必要になってくるだろう。

Microsoft側の素早い対応により9日間という比較的短期間で問題が解決されたことは評価できる。ただし、今後はより迅速な問題の検知と修正パッチの提供が望まれる。システム管理者向けの明確な対処方法の提示も重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ Microsoft Learn. 「Windows 10 version 22H2 | Microsoft Learn」. https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-10-22H2#users-might-be-unable-to-update-or-uninstall-packaged-apps-on-windows-10, (参照 24-11-24).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ソフトウェア」に関するコラム一覧「ソフトウェア」に関するニュース一覧