ピースウィンズ・ジャパンと高知県が災害時連携協定を締結、医療支援船とヘリによる救助活動体制が強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ピースウィンズ・ジャパンと高知県が災害時連携協定を締結
医療支援船とヘリコプター2台での救助活動が可能に
防災訓練の共同実施で連携を強化へ

南海トラフ地震に備えた高知県との災害時連携協定締結

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンは、南海トラフ巨大地震などの大規模災害時における被災地支援強化を目的として、高知県と災害等緊急時における連携協力に関する協定を2024年11月20日に締結した。同法人は国内外で自然災害や人道危機に対する支援活動を展開している日本発の国際NGOであり、今回の協定により災害時の医療支援体制が一層充実することになるだろう。^[1]

同法人が運営する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、患者搬送用ヘリコプター2台と民間初の災害医療支援船"Power of Change"を保有しており、道路寸断による孤立地域への迅速な人命救助活動と物資支援を可能にしている。災害時の医療支援において、陸海空からのアプローチが実現することになった。

連携内容には法人の医療従事者・救助隊員・航空機等の派遣や救援物資の輸送、患者搬送に加えて、平時からの防災訓練の実施も含まれている。発災時における県民の生命への被害防止や軽減を図るため、両者が持つ知見とリソースを最大限に活用した支援体制が構築されることになる。

災害時連携協定の詳細まとめ

項目	詳細
締結日	2024年11月20日
保有設備	ヘリコプター2台、災害医療支援船Power of Change
連携内容	医療従事者・救助隊員・航空機等の派遣、救援物資輸送、患者搬送
平時の取り組み	防災訓練の共同実施
運営組織	空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"

災害医療支援船について

災害医療支援船とは、海上から被災地支援を行うための専用船舶のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

陸路が寸断された被災地への物資輸送が可能
洋上での医療活動と患者搬送に対応
災害時の活動拠点として機能

ピースウィンズ・ジャパンが運用する災害医療支援船"Power of Change"は、民間組織として初めての保有となる支援船である。南海トラフ地震などの大規模災害時には、陸路が寸断された被災地への支援活動において重要な役割を果たすことが期待されている。

高知県との災害時連携協定に関する考察

ピースウィンズ・ジャパンと高知県の連携協定は、南海トラフ地震への備えとして大きな意義を持つものだ。特に民間初の災害医療支援船とヘリコプターを組み合わせた支援体制は、従来の公的機関による支援を補完する重要な役割を果たすことが期待できる。医療支援船による海からのアプローチは、津波による道路寸断時の新たな支援ルートとして有効だろう。

一方で、大規模災害時には複数の支援組織が活動することになるため、円滑な連携体制の構築が課題となる可能性がある。自衛隊や消防などの公的機関との役割分担や情報共有の仕組みづくりが、効果的な支援活動の鍵を握ることになるだろう。平時からの合同訓練を通じて、具体的な連携手順の確立が望まれる。

今後は災害医療支援船の運用ノウハウの蓄積と、それを活かした支援体制の更なる充実が期待される。特に医療支援船の機動性を活かした沿岸部での支援活動や、ヘリコプターとの連携による広域医療搬送の実現に向けた取り組みが重要になってくるだろう。民間組織ならではの柔軟な対応力を活かした支援体制の構築に期待が高まる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「【南海トラフ地震に備えて】特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンと高知県が災害等緊急時における連携協力に関する協定を締結~災害時の医療支援船や医療活動・防災事業などで協力~ | 特定非営利活動法人（認定NPO）ピースウィンズ・ジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000035080.html, (参照 24-11-24).

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