セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-27

【CVE-2024-11096】code-projects Task Manager 1.0にSQL injection脆弱性が発見、攻撃コードが公開され早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Task Managerに深刻なSQL injection脆弱性
• 脆弱性は/newProject.phpのprojectName引数に存在
• CVE-2024-11096として識別され、攻撃コードが公開中

code-projects Task Manager 1.0のSQL injection脆弱性

セキュリティ研究者は、code-projects Task Manager 1.0の/newProject.phpファイルに重大な脆弱性が存在することを2024年11月12日に公開した。CVE-2024-11096として識別されたこの脆弱性は、projectName引数を操作することでSQL injectionが可能になるという深刻な問題を含んでいる。^[1]

攻撃者はリモートからこの脆弱性を利用することが可能であり、特権レベルは低く設定されているものの、ユーザーインターフェースを必要としない攻撃が実行できる状態にある。CVSSスコアは複数のバージョンで評価されており、最新のCVSS 4.0では5.3（MEDIUM）、CVSS 3.1とCVSS 3.0では6.3（MEDIUM）という評価となっている。

特に懸念されるのは、この脆弱性に関する攻撃コードが既に公開されており、悪用される可能性が高い状態にあることだ。CWEによる分類ではSQL Injection（CWE-89）とInjection（CWE-74）の2つのカテゴリーに該当しており、データベースの整合性に重大な影響を及ぼす可能性がある。

code-projects Task Manager 1.0の脆弱性詳細

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが高い
• 適切な入力値のサニタイズで防止可能

Task Manager 1.0の場合、projectName引数に対する入力値の検証が不十分であることが脆弱性の原因となっている。この種の攻撃は特権レベルが低くても実行可能であり、データベースの内容を改ざんしたり、機密情報を抽出したりする可能性があるため、早急な対策が必要となる。

code-projects Task Manager 1.0の脆弱性に関する考察

SQL injectionの脆弱性が/newProject.phpのprojectName引数に存在することは、アプリケーション設計における基本的なセキュリティ対策の欠如を示している。特に攻撃コードが公開されている状況下では、悪意のある攻撃者による不正アクセスやデータベースの改ざんのリスクが極めて高い状態にあるため、早急なパッチの適用やセキュリティ監査の実施が不可欠だ。

今後の対策として、入力値のバリデーションやパラメータ化クエリの使用、エスケープ処理の徹底などが考えられる。また、定期的なセキュリティ診断やコードレビューの実施によって、同様の脆弱性の早期発見と対策が可能になるだろう。Task Managerの開発チームには、OWASPのセキュアコーディングガイドラインに準拠した開発プロセスの導入を検討してほしい。

長期的な視点では、セキュリティを考慮したソフトウェア開発ライフサイクル（SDLC）の確立が重要となる。継続的なセキュリティトレーニングの実施や、自動化されたセキュリティテストツールの導入によって、開発段階での脆弱性の混入を防ぐことが可能になるはずだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11096, (参照 24-11-27).

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