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【CVE-2024-11525】IrfanView 4.67.0.0にDXFファイル解析の重大な脆弱性、リモートコード実行のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewにDXFファイル解析の脆弱性が発見
  • Use-After-Free型の脆弱性でリモートコード実行が可能
  • CVSSスコア7.8の深刻度の高い脆弱性

IrfanView 4.67.0.0のUse-After-Free脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanView 4.67.0.0に影響を及ぼすDXFファイル解析における脆弱性【CVE-2024-11525】を公開した。この脆弱性は悪意のあるページの閲覧やファイルを開くことで攻撃者によるリモートコード実行を可能にするものであり、オブジェクトの存在確認が適切に行われていないことに起因している。[1]

この脆弱性はCVSSv3.0で7.8のスコアを記録しており、深刻度は「HIGH」に分類されている。攻撃条件の複雑さは低く設定されており、攻撃者は特権を必要とせずに現在のプロセスのコンテキストでコードを実行することが可能となっている。

Zero Day InitiativeはこのUse-After-Free脆弱性をZDI-CAN-24599として追跡しており、CWE-416カテゴリに分類している。この脆弱性に関する詳細情報はZDI-24-1591として公開されており、SSVCによる評価では現時点で自動化された攻撃は確認されていない。

IrfanView 4.67.0.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11525
脆弱性の種類 Use-After-Free
影響を受けるバージョン IrfanView 4.67.0.0
CVSSスコア 7.8(HIGH)
攻撃の前提条件 ユーザーの操作が必要
追跡ID ZDI-CAN-24599

Use-After-Freeについて

Use-After-Freeとは、メモリ上のオブジェクトが解放された後にそのオブジェクトへのアクセスを試みる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 解放済みメモリ領域への不正アクセスによる異常動作
  • メモリ破壊やプログラムのクラッシュを引き起こす可能性
  • 攻撃者による任意のコード実行のリスクが存在

IrfanViewで発見されたこの脆弱性では、DXFファイルの解析処理においてオブジェクトの存在確認が適切に行われていないことが原因となっている。この問題により、攻撃者は特別に細工されたDXFファイルを用意することで、プログラムの制御を奪取し任意のコードを実行することが可能となる。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

IrfanViewの脆弱性は画像処理ソフトウェアにおけるセキュリティの重要性を再認識させる事例となっている。DXFファイルの解析における入力検証の不備は、一般的なユーザーの日常的な操作によって引き起こされる可能性があり、その影響範囲は広範に及ぶ可能性がある。

今後はファイル形式の処理に関するより厳密な入力検証とメモリ管理の実装が求められるだろう。開発者はメモリ安全性を確保するための適切なチェック機構を実装し、オブジェクトのライフサイクル管理を徹底する必要がある。

また、この種の脆弱性に対する防御策として、サンドボックス環境での実行やメモリ保護機能の強化なども検討に値する。セキュリティ研究者とソフトウェア開発者の継続的な協力により、より安全な画像処理ソフトウェアの実現が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11525, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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