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【CVE-2024-11534】IrfanView 4.67.0.0にDXFファイル解析の脆弱性、リモートコード実行のリスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewのDXFファイル解析に脆弱性が発見
  • バッファオーバーリードによるリモートコード実行が可能
  • ユーザーの操作を必要とする攻撃手法

IrfanView 4.67.0.0のDXFファイル解析における脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanViewのバージョン4.67.0.0においてDXFファイル解析時のバッファオーバーリードの脆弱性を公開した。この脆弱性はCVE-2024-11534として識別され、攻撃者がリモートでコードを実行できる可能性があることが判明している。[1]

脆弱性の具体的な問題は、ユーザーが提供したデータの適切な検証が行われていないことにあり、割り当てられたバッファの終端を超えた読み取りが発生する可能性がある。攻撃者はこの脆弱性を悪用して、現在のプロセスのコンテキストでコードを実行できる可能性が指摘されている。

CVSSスコアは7.8(High)と評価されており、攻撃には特権が不要だがユーザーの操作が必要となる。この脆弱性は当初ZDI-CAN-24617として報告され、現在はZDI-24-1585として追跡されている。

IrfanView 4.67.0.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11534
影響を受けるバージョン 4.67.0.0
脆弱性の種類 バッファオーバーリード
CVSSスコア 7.8(High)
攻撃条件 ユーザーの操作が必要
追跡番号 ZDI-24-1585

バッファオーバーリードについて

バッファオーバーリードとは、プログラムがメモリ上で割り当てられた領域を超えてデータを読み取ってしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムの制御フローを乱す可能性がある深刻な脆弱性
  • メモリ破壊やシステムクラッシュを引き起こす可能性
  • 機密情報の漏洩につながる危険性

今回IrfanViewで発見された脆弱性は、DXFファイルの解析時にユーザー入力の検証が不十分であることが原因でバッファオーバーリードが発生する。この種の脆弱性は、攻撃者によって悪用された場合にシステム上で任意のコードが実行される可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなる。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

IrfanViewの脆弱性は画像処理ソフトウェアのセキュリティ上の課題を浮き彫りにしている。DXFファイルの解析における入力検証の不備は、ファイル形式の複雑さと適切なバリデーション実装の難しさを示している。特に広く使用されているソフトウェアにおいて、このような脆弱性が発見されたことは、開発プロセスにおけるセキュリティテストの重要性を再認識させられる。

今後はユーザー入力の検証メカニズムの強化とメモリ管理の改善が必要となるだろう。特にファイルフォーマットの解析においては、バッファサイズの厳密な確認とバウンダリチェックの実装が不可欠となる。また、セキュリティ研究者との協力関係を強化し、脆弱性の早期発見と修正のサイクルを確立することも重要だ。

さらにIrfanViewユーザーに対しては、信頼できるソースからのファイルのみを開くという基本的な注意喚起も必要となる。ソフトウェアベンダーには、セキュリティアップデートの迅速な提供と、ユーザーへの適切な情報提供が求められるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11534, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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