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【CVE-2024-11556】IrfanView 4.67.0.0にDXFファイル解析の脆弱性、リモートコード実行の危険性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewにDXFファイル解析の脆弱性が発見
  • リモートでの任意コード実行が可能な深刻な脆弱性
  • IrfanView 4.67.0.0が影響を受けるバージョン

IrfanViewのDXFファイル解析における重大な脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanViewにDXFファイル解析時のメモリ破損によるリモートコード実行の脆弱性を発見したと発表した。この脆弱性は【CVE-2024-11556】として識別され、攻撃者が悪意のあるページやファイルを標的に開かせることで任意のコード実行が可能になる問題だ。[1]

この脆弱性は、DXFファイルの解析処理における適切なユーザー入力の検証が不足していることに起因しており、メモリ破損を引き起こす可能性がある。CVSSスコアは7.8(High)と評価され、認証なしで攻撃可能だが、ユーザーの操作を必要とする特徴を持つ。

影響を受けるバージョンはIrfanView 4.67.0.0であることが確認されており、Zero Day Initiativeはこの脆弱性を「ZDI-CAN-24795」として追跡している。CWE-119(メモリバッファの境界内での操作の不適切な制限)に分類される深刻な問題として認識されている。

IrfanViewの脆弱性詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11556
影響を受けるバージョン IrfanView 4.67.0.0
CVSSスコア 7.8 (High)
CWE分類 CWE-119
脆弱性の種類 DXFファイル解析時のメモリ破損
攻撃条件 ユーザーの操作が必要

メモリ破損脆弱性について

メモリ破損脆弱性とは、プログラムがメモリ上のデータを不適切に処理することで発生する深刻なセキュリティ上の問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • バッファオーバーフローやメモリリークを引き起こす可能性
  • 任意のコード実行やシステムクラッシュの原因となる
  • データの整合性や機密性を損なう危険性がある

メモリ破損脆弱性は、特にDXFファイルのような複雑なファイル形式を処理する際に発生しやすい問題となっている。IrfanViewの事例では、DXFファイルの解析時にユーザー入力の検証が不十分であることが原因で、攻撃者が悪意のあるファイルを通じてシステムを制御する可能性が指摘されている。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

IrfanViewの脆弱性は画像編集ソフトウェアにおけるファイル処理の安全性という観点で重要な示唆を与えている。特にCADファイル形式であるDXFの解析処理における入力検証の重要性が浮き彫りとなり、同様の機能を持つ他のソフトウェアでも同じような脆弱性が存在する可能性を示唆している。

今後のセキュリティ対策としては、入力検証の強化やメモリ管理の改善が必要不可欠となるだろう。特にファイルフォーマットの解析処理においては、バッファサイズの厳密な確認やメモリの動的割り当ての適切な管理が重要となってくる。

ユーザー側の対策としても、信頼できない送信元からのファイルを開かないよう注意が必要となる。また、開発者コミュニティとの連携を強化し、脆弱性の早期発見と修正のサイクルを確立することで、より安全なソフトウェア環境を実現できると考えられる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11556, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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