【CVE-2024-11568】IrfanView 4.67.0.0にDXFファイル解析の脆弱性、リモートでの任意コード実行が可能に
スポンサーリンク
記事の要約
- IrfanViewのDXFファイル解析に脆弱性が発見
- リモートでの任意のコード実行が可能な深刻な問題
- IrfanView 4.67.0.0で確認された脆弱性
スポンサーリンク
IrfanView 4.67.0.0のDXFファイル解析における脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanViewのDXFファイル解析における脆弱性【CVE-2024-11568】を公開した。この脆弱性は、ユーザーが悪意のあるページを閲覧したり悪意のあるファイルを開いたりすることで、攻撃者による任意のコード実行を可能にする深刻な問題となっている。[1]
この脆弱性はIrfanViewのDXFファイル解析機能における不適切なユーザー入力データの検証に起因しており、割り当てられたバッファの終端を超えた読み取りが発生する可能性がある。CVSSスコアは7.8(High)と評価されており、現在のプロセスのコンテキストで任意のコードが実行される危険性が指摘されている。
Zero Day Initiativeはこのセキュリティ上の問題をZDI-CAN-24872として追跡しており、深刻な影響を及ぼす可能性のある脆弱性として警告を発している。CWE-125(Out-of-bounds Read)に分類されるこの脆弱性は、攻撃者によって悪用される可能性が高いことから、早急な対応が求められている。
CVE-2024-11568の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2024-11568 |
公開日 | 2024年11月22日 |
影響を受けるバージョン | IrfanView 4.67.0.0 |
脆弱性タイプ | CWE-125: Out-of-bounds Read |
CVSSスコア | 7.8 (High) |
攻撃の前提条件 | ユーザーの操作が必要 |
スポンサーリンク
Out-of-bounds Readについて
Out-of-bounds Readとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲外からデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリバッファの境界を超えてデータを読み取る問題
- システムクラッシュや情報漏洩のリスクが存在
- 攻撃者による任意のコード実行の可能性
Out-of-bounds Readは、不適切な入力検証やバッファサイズの管理の不備によって発生することが多く、特にDXFファイルのような複雑なファイル形式を処理する際に問題となりやすい。IrfanViewの事例では、DXFファイルの解析時にバッファの終端を超えた読み取りが可能となり、攻撃者による悪用のリスクが指摘されている。
IrfanViewのDXFファイル解析脆弱性に関する考察
IrfanViewの脆弱性が持つ最も深刻な問題点は、一般ユーザーが日常的に利用する画像ビューアーソフトウェアに存在することだ。DXFファイルは設計や製図の分野で広く使用されているため、業務用途での使用頻度が高く、攻撃者にとって魅力的な標的となる可能性が高いだろう。
今後の課題として、サードパーティ製ファイル形式の処理における入力検証の強化が挙げられる。特にCADファイルのような複雑なフォーマットを扱う場合、バッファオーバーフローやメモリ関連の脆弱性が発生しやすいため、より厳密な境界チェックの実装が必要となるだろう。
IrfanViewの開発チームには、セキュリティ監査の強化とともに、脆弱性の発見から修正までのプロセスを迅速化する体制の構築が求められる。特にオープンソースコミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の共有と対策の検討を積極的に行うことで、セキュリティ品質の向上が期待できる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11568, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-50300】Linux kernelのregulator rtq2208で未初期化使用の脆弱性を修正、複数バージョンで対策を実施
- 【CVE-2024-50301】Linuxカーネルで発見されたslab-out-of-bounds脆弱性、key_task_permissionの問題に対処完了
- 【CVE-2024-51669】WordPressプラグインDynamic Widgetsにクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性、バージョン1.6.5で修正完了
- 【CVE-2024-52392】WordPress W3SPEEDSTERプラグインにCSRF脆弱性、バージョン7.25以前のユーザーに影響
- 【CVE-2024-52595】lxml_html_cleanにXSS脆弱性、特殊タグでスクリプト実行が可能に
- 【CVE-2024-53043】Linuxカーネルのmctp i2cモジュールにNULLアドレス処理の脆弱性、セキュリティ更新で対処
- 【CVE-2024-53049】Linuxカーネルslub_kunitの警告問題が修正、システムの安定性向上に貢献
- Linux kernelのio_uringに脆弱性、フリーズ処理時のデッドロックリスクが判明
- 【CVE-2024-53053】LinuxカーネルでUFS CoreのRTCアップデート時のデッドロック問題が修正、システムの安定性向上へ
- 【CVE-2024-53056】Linux kernelのmediatekドライバーでNULLポインタ参照の脆弱性が発見され修正完了
スポンサーリンク