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【CVE-2024-11554】IrfanView 4.67.0.0でDWGファイル解析の脆弱性が発見、任意コード実行のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IrfanViewがDWGファイル解析における脆弱性を公開
  • バッファオーバーフローによる任意コード実行が可能に
  • 悪意のあるファイルを開くと攻撃が実行される可能性

IrfanView 4.67.0.0のDWGファイル解析における脆弱性

Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanViewのバージョン4.67.0.0におけるDWGファイル解析時の脆弱性【CVE-2024-11554】を公開した。この脆弱性は悪意のあるページやファイルを開いた際にユーザー操作を介して任意のコードが実行される可能性があり、ユーザーデータの漏洩やシステムの破壊につながる危険性を有している。[1]

脆弱性の具体的な内容として、DWGファイルの解析処理においてユーザーが提供したデータの適切な検証が行われていないことが判明した。この問題により割り当てられたオブジェクトの終端を超えた書き込みが発生し、攻撃者は現在のプロセスのコンテキストでコードを実行できる状態となっている。

CVSSスコアは7.8(High)と評価され、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされている。また影響範囲については機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高い(High)と評価されており、早急な対応が求められる状況だ。

IrfanViewの脆弱性に関する詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11554
影響を受けるバージョン IrfanView 4.67.0.0
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー(CWE-787)
CVSSスコア 7.8(High)
必要な特権レベル 不要(ユーザー操作が必要)
ZDI識別番号 ZDI-CAN-24754

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがメモリ上に確保された領域(バッファ)を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムの制御フローを乗っ取られる可能性がある
  • システムクラッシュや任意コード実行につながる
  • メモリ破壊による予期せぬ動作を引き起こす

DWGファイル解析におけるバッファオーバーフロー脆弱性は、ユーザーが提供したデータの検証が不十分であることに起因している。攻撃者は特別に細工されたDWGファイルを用意し、ユーザーにそのファイルを開かせることで、システム上で任意のコードを実行する可能性がある。

IrfanViewの脆弱性に関する考察

画像編集ソフトウェアにおけるファイル解析の脆弱性は、一般ユーザーにとって身近な脅威となる可能性が高い。IrfanViewは幅広いファイル形式をサポートしているため、多くのユーザーが日常的に使用しており、攻撃者にとって魅力的な標的となる可能性があるだろう。

今後は同様のファイル解析機能を持つソフトウェアでも類似の脆弱性が発見される可能性がある。開発者はユーザー入力データの検証を徹底し、メモリ安全性を確保するための対策を講じる必要がある。また、ユーザー側でもファイルの入手先を慎重に確認するなどの対策を取ることが望ましい。

バッファオーバーフロー対策として、今後はメモリ安全な言語の採用やセキュアコーディングガイドラインの遵守が重要になってくる。IrfanViewの開発チームには、セキュリティ機能の強化とともに、脆弱性が発見された際の迅速なパッチ提供体制の整備を期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11554, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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