【CVE-2024-10898】Contact Form 7 Email Add On 1.9以前のバージョンで深刻な脆弱性、認証済みユーザーによる任意コード実行のリスク
スポンサーリンク
記事の要約
- Contact Form 7 Email Add Onに深刻な脆弱性が発見
- バージョン1.9以前で認証済みユーザーによる任意のファイル実行が可能
- CVSS評価で8.8のハイリスクと判定
スポンサーリンク
Contact Form 7 Email Add Onの深刻な脆弱性
WordPressプラグインのContact Form 7 Email Add Onにおいて、バージョン1.9以前に影響する重大な脆弱性が2024年11月21日に報告された。この脆弱性は、cf7_email_add_on_add_admin_template()関数を介してローカルファイルインクルージョンを可能にするもので、認証済みの攻撃者が任意のPHPファイルを実行できる状態となっている。[1]
脆弱性はContributor以上の権限を持つユーザーによって悪用される可能性があり、アクセス制御のバイパスや機密データの取得、さらにはPHPファイルのアップロードと実行を通じたコード実行までもが可能となっている。CVSSスコアは8.8と高く評価され、深刻なセキュリティリスクとして認識されている。
この脆弱性は【CVE-2024-10898】として識別され、CWEによる脆弱性タイプはPHPプログラムにおける不適切なファイル名制御(CWE-98)に分類されている。影響を受けるバージョンは1.9以前のすべてのバージョンであり、早急な対応が必要とされている。
Contact Form 7 Email Add Onの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-10898 |
影響を受けるバージョン | 1.9以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | ローカルファイルインクルージョン |
CVSSスコア | 8.8(高) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
スポンサーリンク
ローカルファイルインクルージョンについて
ローカルファイルインクルージョンとは、Webアプリケーションにおける脆弱性の一種で、攻撃者がサーバー上のファイルを不正に読み込むことを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- サーバー上の任意のファイルを読み込み可能
- 機密情報の漏洩やシステム設定の露出のリスク
- PHPファイルの実行による権限昇格の可能性
Contact Form 7 Email Add Onの脆弱性では、cf7_email_add_on_add_admin_template()関数を通じてローカルファイルインクルージョンが可能となっており、攻撃者はこの機能を悪用してPHPファイルを実行できる状態にある。この脆弱性は認証済みユーザーであれば容易に悪用可能であり、システムの完全性を脅かす重大なリスクとなっている。
Contact Form 7 Email Add Onの脆弱性に関する考察
Contact Form 7 Email Add Onの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にContributor権限という比較的低い権限レベルでも悪用可能な点は、多くのWordPressサイトで複数の投稿者が存在することを考えると、攻撃の成功確率を高める要因となっているだろう。攻撃者がこの脆弱性を悪用してバックドアを設置した場合、検出が困難になる可能性が高い。
今後、同様の脆弱性を防ぐためには、プラグイン開発者がファイルインクルージョンの実装時に厳密なバリデーションを行うことが重要となる。また、WordPressコミュニティ全体として、セキュリティレビューのプロセスを強化し、特に権限管理に関する部分を重点的にチェックする仕組みを構築する必要があるだろう。プラグインのアップデート管理を自動化するツールの導入も検討に値する。
管理者側の対策としては、必要最小限の権限しか付与しない原則を徹底し、定期的なセキュリティ監査を実施することが望ましい。さらに、ファイルアップロード機能を持つプラグインに対しては、WAFやセキュリティプラグインによる追加の防御層を設けることで、脆弱性が発見された場合のリスクを軽減できるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10898, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-50300】Linux kernelのregulator rtq2208で未初期化使用の脆弱性を修正、複数バージョンで対策を実施
- 【CVE-2024-50301】Linuxカーネルで発見されたslab-out-of-bounds脆弱性、key_task_permissionの問題に対処完了
- 【CVE-2024-51669】WordPressプラグインDynamic Widgetsにクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性、バージョン1.6.5で修正完了
- 【CVE-2024-52392】WordPress W3SPEEDSTERプラグインにCSRF脆弱性、バージョン7.25以前のユーザーに影響
- 【CVE-2024-52595】lxml_html_cleanにXSS脆弱性、特殊タグでスクリプト実行が可能に
- 【CVE-2024-53043】Linuxカーネルのmctp i2cモジュールにNULLアドレス処理の脆弱性、セキュリティ更新で対処
- 【CVE-2024-53049】Linuxカーネルslub_kunitの警告問題が修正、システムの安定性向上に貢献
- Linux kernelのio_uringに脆弱性、フリーズ処理時のデッドロックリスクが判明
- 【CVE-2024-53053】LinuxカーネルでUFS CoreのRTCアップデート時のデッドロック問題が修正、システムの安定性向上へ
- 【CVE-2024-53056】Linux kernelのmediatekドライバーでNULLポインタ参照の脆弱性が発見され修正完了
スポンサーリンク