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【CVE-2024-9798】Zoweの健全性エンドポイントに認証機能の欠如、サービス一覧が無制限に閲覧可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Zoweの健全性エンドポイントに脆弱性が発見
  • 認証なしでサービス一覧が閲覧可能
  • Version 2.18.0と1.28.8で修正完了

Zoweの健全性エンドポイントの脆弱性【CVE-2024-9798】

Open Mainframe Projectは2024年10月10日、Zoweの健全性エンドポイントに認証機能が実装されていない脆弱性を公開した。この脆弱性により、認証されていないユーザーが全てのオンボードサービスのリストを閲覧可能な状態となっており、攻撃者にとって価値のある情報が露出する可能性が指摘されている。[1]

CVSSスコアは5.3(Medium)と評価され、攻撃元区分はネットワーク経由となっている。攻撃の複雑さは高く特権は不要だが、ユーザーの関与なしで攻撃が可能であり、影響の範囲は変更される可能性があるとされている。

この脆弱性はVersion 2.0.0から2.18.0未満、および Version 1.0.0から1.28.8未満の全てのバージョンに影響を与えることが判明した。Open Mainframe Projectは最新バージョンへのアップデートを推奨している。

Zowe脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-9798
影響を受けるバージョン Version 2.0.0-2.18.0未満、Version 1.0.0-1.28.8未満
CVSSスコア 5.3(Medium)
脆弱性の種類 CWE-312: Cleartext Storage of Sensitive Information
影響 認証なしでサービス一覧の閲覧が可能

健全性エンドポイントについて

健全性エンドポイントとは、システムやサービスの状態を監視・確認するためのインターフェースのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • システムの可用性と状態を確認可能
  • サービスの稼働状況をリアルタイムで把握
  • 問題発生時の早期検知に貢献

Zoweの健全性エンドポイントはパブリックに公開されており、認証なしでアクセス可能な状態となっている。このエンドポイントを通じて全てのオンボードサービスのリストが閲覧可能であり、攻撃者にとって有用な情報が露出するリスクが存在する。

Zoweの健全性エンドポイントに関する考察

健全性エンドポイントの認証機能の欠如は、システム全体のセキュリティリスクを高める重大な問題となっている。攻撃者がサービス一覧を取得することで、特定のサービスを標的とした攻撃が容易になる可能性があり、早急な対策が必要となっている。

今後は認証機能の実装に加え、アクセス制御やログ監視の強化も検討する必要があるだろう。特に重要なサービス情報へのアクセスには、多要素認証の導入や暗号化通信の義務付けなど、より強固なセキュリティ対策の実装が望まれる。

また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を早期に発見し対処する体制の構築も重要だ。オープンソースプロジェクトとしての透明性を保ちながら、セキュリティ面での信頼性向上に向けた継続的な取り組みに期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9798, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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