アイ・オー・データ機器が新規格Wi-Fi 7対応ルーターWN-7D36QRを発表、高速通信と洗練されたデザインを両立

text: XEXEQ編集部

記事の要約
アイ・オー・データ機器の新規格Wi-Fi 7対応ルーター発表
Wi-Fi 7対応ルーターWN-7D36QRの主な特徴まとめ
Wi-Fi 7について
Wi-Fi 7対応ルーターの普及に関する考察
参考サイト

記事の要約

アイ・オー・データ機器がWi-Fi 7対応ルーターを発表
2.5Gbps対応のスタンダードモデルWN-7D36QRを発売
8月下旬より出荷開始、生活になじむデザインを採用

アイ・オー・データ機器の新規格Wi-Fi 7対応ルーター発表

アイ・オー・データ機器は、新規格「Wi-Fi 7」に対応した無線LANルーターのスタンダードモデル「WN-7D36QR」を2024年8月1日に発表した。同社は8月下旬より出荷を開始する予定で、新製品は最新の通信規格に対応しながらも、一般家庭向けの使いやすさを追求している。Wi-Fi 7対応により、高速かつ安定したインターネット接続が可能になり、ユーザーの通信環境が大幅に向上することが期待される。^[1]

WN-7D36QRは、5GHz帯で最大2882Mbps、2.4GHz帯で最大688Mbpsの通信速度を実現し、デュアルバンドでの高速通信を可能にしている。さらに、インターネットポートが2.5G bpsに対応しており、高速回線を最大限に活用できる設計となっている。これにより、大容量データの送受信や複数デバイスの同時接続時でも、快適なネットワーク環境を維持することができるだろう。

本製品の特徴として、生活空間に馴染むデザインが挙げられる。アイ・オー・データ機器は、機械的な印象を排除するため、通気穴を見せないデザインやシンプルな形状を採用している。これにより、部屋の中心に置いても違和感のない外観を実現し、家電のような自然な存在感を持たせることに成功している。ユーザーは高性能なネットワーク機器を、インテリアの一部として違和感なく設置できるようになったのだ。

Wi-Fi 7対応ルーターWN-7D36QRの主な特徴まとめ

	通信規格	通信速度	インターネットポート	デザイン
特徴	Wi-Fi 7（IEEE802.11be）対応	5GHz: 最大2882Mbps 2.4GHz: 最大688Mbps	2.5Gbps対応	生活になじむシンプルデザイン
メリット	最新規格による高速通信	デュアルバンドでの高速接続	高速回線の最大活用	インテリアとの調和
対応デバイス	Wi-Fi 7対応機器	5GHz/2.4GHz帯対応機器	2.5Gbps対応ネットワーク機器	ー
想定用途	大容量データ通信	複数デバイスの同時接続	高速インターネット回線利用	リビングや寝室での設置

Wi-Fi 7について

Wi-Fi 7とは、IEEE802.11beとして知られる次世代の無線LAN規格のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

最大理論速度が46Gbpsに向上し、Wi-Fi 6の約4.8倍の高速通信を実現
320MHz帯域幅の導入により、より広帯域での通信が可能に
4096QAM変調方式の採用で、データ伝送効率が大幅に向上

Wi-Fi 7は、前世代のWi-Fi 6やWi-Fi 6Eと比較して大幅な性能向上を実現している。特に低遅延性能の改善により、VRやAR、クラウドゲーミングなどのリアルタイム性が求められるアプリケーションでの利用に適している。また、MLO（Multi-Link Operation）技術の導入により、複数の周波数帯を同時に使用することが可能となり、通信の安定性と効率性が向上している。

Wi-Fi 7対応ルーターの普及に関する考察

Wi-Fi 7対応ルーターの普及に伴い、家庭内ネットワークの高速化が進むことで、4K・8K動画ストリーミングやクラウドゲーミングなどの大容量データ通信がより快適になると予想される。しかし、Wi-Fi 7の性能を最大限に活用するには、対応デバイスの普及が不可欠だ。現状ではWi-Fi 7対応デバイスが限られているため、ユーザーがルーターの性能を体感するまでには時間がかかる可能性がある。

今後、Wi-Fi 7ルーターには、AIを活用した自動最適化機能や、IoTデバイスとの連携強化など、より高度な機能の追加が期待される。特に、ネットワークセキュリティの強化は重要な課題となるだろう。増加するサイバー攻撃に対応するため、ルーターレベルでの高度な暗号化やファイアウォール機能の実装が求められる。

Wi-Fi 7の登場により、無線LANの高速化と安定性向上が進むことで、有線LANに依存しない完全ワイヤレスの環境構築が加速すると考えられる。これにより、オフィスや公共施設などでの柔軟なネットワーク構築が可能になり、働き方改革やスマートシティの実現にも大きく貢献するだろう。Wi-Fi 7は単なる通信規格の進化にとどまらず、社会のデジタル化を加速させる重要な技術となる可能性を秘めている。