浜松市ファンドサポート事業、認定VC66者・認定金融機関5者に拡大しスタートアップ支援を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

浜松市がファンドサポート事業を実施
認定VC12者追加、認定金融機関5者新規認定
認定VC数が66者、認定金融機関が5者に

浜松市ファンドサポート事業の拡大により市内スタートアップの成長を促進

浜松市は2024年8月23日、市内スタートアップの成長を図る「ファンドサポート事業」において新たな認定を行ったことを発表した。このたびの認定では、「浜松市認定VC」として12者が追加され、「浜松市認定金融機関」として5者が新たに認定された。これにより市が認定するVCおよび金融機関による出資等資金調達の活性化が期待される。^[1]

今回の認定により、浜松市認定VCの総数は66者に達した。認定VCの数は令和元年度の9者から着実に増加を続けており、スタートアップ支援の基盤が強化されている。一方、認定金融機関制度は令和6年度から新設されたもので、初の認定となる5者が選ばれた。

浜松市のファンドサポート事業は、市内スタートアップの成長を促進するための重要な施策として位置付けられている。認定VC数の増加と金融機関の新規参入により、スタートアップ企業にとっての資金調達の選択肢が大幅に拡大した。これにより、浜松市におけるスタートアップエコシステムの更なる発展が期待される。

浜松市ファンドサポート事業の認定状況まとめ

	令和元年度	令和2年度	令和3年度	令和4年度	令和5年度	令和6年度
認定VC数	9	23	41	47	54	66
認定金融機関	-	-	-	-	-	5

ベンチャーキャピタル（VC）について

ベンチャーキャピタル（VC）とは、成長性の高い未上場企業に投資を行う投資会社のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

高リスク・高リターンの投資を行う
経営支援やネットワーク提供も行う
投資先の株式公開や売却で利益を得る

浜松市のファンドサポート事業におけるVCの認定は、市内スタートアップの資金調達を支援する重要な役割を果たしている。認定VC数が66者まで増加したことで、多様な投資戦略や専門性を持つVCが参画し、幅広い分野のスタートアップに対して資金提供の機会が広がったと言える。

浜松市ファンドサポート事業に関する考察

浜松市のファンドサポート事業の拡大は、地域におけるスタートアップエコシステムの発展に大きく寄与する可能性がある。認定VC数の着実な増加と金融機関の新規参入により、スタートアップ企業にとっての資金調達の選択肢が格段に広がった。これにより、革新的なアイデアを持つ起業家がより容易に事業化に踏み出せる環境が整いつつある。

一方で、今後の課題として、認定VCや金融機関の質的な側面の維持・向上が挙げられる。単に数を増やすだけでなく、各機関の投資実績や支援体制の評価、定期的な再認定プロセスの導入などを検討する必要があるだろう。また、スタートアップ企業とVC・金融機関のマッチング機会の創出や、投資後のフォローアップ体制の構築も重要な課題となる。

今後、浜松市には認定VC・金融機関と連携しつつ、スタートアップ支援のためのプログラムやイベントの充実、他地域との連携強化などを通じて、エコシステムの更なる活性化を図ることが期待される。また、成功事例の創出と情報発信により、国内外からの人材・資金の流入を促進し、イノベーション都市としての地位を確立していくことが望まれる。