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【CVE-2024-37536】WordPress用easy custom codeに脆弱性、情報漏洩や改ざんのリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用easy custom codeに脆弱性
  • クロスサイトスクリプティングの問題が存在
  • バージョン1.0.9未満が影響を受ける

WordPress用easy custom codeの脆弱性、情報取得や改ざんのリスクが発生

web357が開発したWordPress用プラグイン「easy custom code」に、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見された。この脆弱性は、バージョン1.0.9未満のeasy custom codeに存在し、攻撃者によって悪用される可能性がある。NVDによるCVSS v3での深刻度基本値は5.4(警告)と評価されている。[1]

この脆弱性を悪用されると、攻撃者が情報を不正に取得したり、ウェブサイトの内容を改ざんしたりする可能性がある。攻撃の成功には、低い特権レベルと利用者の関与が必要とされているが、攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。影響を受けるシステムは、easy custom codeのバージョン1.0.9未満を使用しているWordPressサイトだ。

対策として、ベンダーが提供する情報を参照し、適切な対応を実施することが推奨される。この脆弱性は【CVE-2024-37536】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。WordPress管理者は、プラグインの更新状況を確認し、最新バージョンへのアップデートを検討する必要がある。

WordPress用easy custom code脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン easy custom code 1.0.9未満
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSS v3深刻度基本値 5.4(警告)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
攻撃に必要な特権レベル
利用者の関与

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データを適切に検証・エスコープしないことで発生
  • 攻撃者が被害者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行可能
  • セッションの乗っ取りやクレデンシャル盗難などのリスクがある

XSS攻撃は、Webアプリケーションの入力フィールドやURLパラメータなどを通じて実行される。攻撃が成功すると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のJavaScriptコードを実行し、クッキーの盗難やフィッシング攻撃、マルウェアの配布などの悪意ある行為を行う可能性がある。WordPressプラグインの脆弱性は、こうした攻撃のエントリーポイントとなる可能性があるため、迅速な対応が求められる。

WordPress用easy custom codeの脆弱性に関する考察

easy custom codeの脆弱性が明らかになったことで、WordPressサイトのセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになった。プラグインの開発元であるweb357は、バージョン1.0.9以降で脆弱性を修正しているが、多くのサイト管理者がプラグインの更新を怠っている可能性がある。今後は、プラグインの自動更新機能の有効化や、定期的なセキュリティチェックの実施など、より積極的なセキュリティ対策が求められるだろう。

一方で、この事例はオープンソースソフトウェアのエコシステムが抱える課題も浮き彫りにしている。多くのWordPressサイトが無料のプラグインに依存している現状で、開発者のセキュリティ意識向上と、コミュニティによるコードレビューの強化が不可欠だ。今後は、WordPressコアチームやセキュリティ企業による、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性スキャンツールの提供などが期待される。

さらに、ユーザー側のセキュリティ意識向上も重要な課題となる。クロスサイトスクリプティング攻撃は、ユーザーの操作を介して成立することが多いため、フィッシング対策や不審なリンクの取り扱いに関する教育が必要だ。WordPressコミュニティ全体で、セキュリティリテラシーの向上に取り組むことで、より安全なWebエコシステムの構築が可能になるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-007032 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-007032.html, (参照 24-09-04).

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