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公開：2024-07-18

LegalOn CloudがPDF Word変換機能を搭載、契約書レビューの効率化を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• LegalOn CloudにPDF Word変換機能が追加
• Adobe Acrobat Services APIを活用
• 契約書レビューの効率化を実現
• 法務業務全体を支援するプラットフォーム

LegalOn CloudのPDF Word変換機能、契約書レビューを効率化

株式会社LegalOn Technologiesは、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」に新たに「PDF Word変換機能」を搭載した。この機能はAdobe Acrobat Services APIを活用しており、PDFや紙の契約書をWordファイルに変換することが可能だ。これにより、LegalOn Cloud上で直接契約書のレビューを行えるようになり、法務業務の効率化が期待される。^[1]

PDF Word変換機能の導入により、従来は別途ツールを使用したり、印刷してPDFのまま行っていた契約書レビューの手間が大幅に軽減される。インデントやスペースなどの書式情報も引き継がれてWordファイルに変換されるため、変換後もそのままレビュー作業を進めることができる。この機能は、契約締結前の契約書のやりとりにおいて特に有用だろう。

LegalOn Cloudは、法務業務全体を包括的に支援するAIテクノロジープラットフォームだ。マターマネジメント、コントラクトマネジメント、契約審査、Contract Lifecycle Management（CLM）、法令調査など、様々な法務関連の体制をユーザーの需要に応じて構築できる。また、プラットフォーム上での業務遂行を通じて自然とナレッジが蓄積され、AIがそれを自動で整理する仕組みも備えている。

Adobe Acrobat Services APIとは

Adobe Acrobat Services APIとは、AdobeがPDFの操作や変換機能を提供するクラウドベースのAPIサービスを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• PDFファイルの作成・編集・変換が可能
• OCR機能によるテキスト認識をサポート
• セキュアなクラウド環境での処理
• 複数のプログラミング言語に対応
• スケーラブルな設計で大量処理にも対応

このAPIを活用することで、開発者は自社のアプリケーションやサービスにPDF関連の高度な機能を容易に組み込むことができる。LegalOn CloudのPDF Word変換機能も、このAdobe Acrobat Services APIの能力を最大限に活用していると言えるだろう。

LegalOn CloudのPDF Word変換機能に関する考察

LegalOn CloudのPDF Word変換機能の導入により、法務業務の効率化が進むことが期待されるが、同時にセキュリティ面での懸念も生じる可能性がある。機密性の高い契約書をクラウド上で扱うことになるため、データの暗号化やアクセス制御など、より強固なセキュリティ対策が求められるだろう。また、OCR精度の向上や多言語対応など、変換機能のさらなる進化も期待されるところだ。

今後、AIによる契約書の自動チェック機能や、変換された契約書の内容を基にした法的リスク分析機能など、より高度な機能の追加が期待される。これらの機能が実現すれば、法務担当者の負担がさらに軽減されるだけでなく、企業全体のリスク管理能力の向上にも寄与するだろう。また、他の法務関連ツールとの連携強化も、ユーザビリティ向上の観点から重要な課題となる。

この機能の恩恵を最も受けるのは、大量の契約書を扱う大企業の法務部門や法律事務所だろう。一方で、OCRの精度や変換後のフォーマットの正確性に依存する部分もあるため、重要な契約書の場合は人間による最終確認が必要になる。そのため、完全な自動化ではなく、人間の専門知識とAI技術のバランスを取ることが、この技術を最大限に活用する鍵となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」、「PDF Word変換機能」を搭載 | 株式会社LegalOn Technologiesのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000472.000036601.html, (参照 24-07-18).

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