INOMERが4500万円の資金調達を実施、歩行リハビリ用着るロボット「プロトH」の開発加速へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

INOMERが4500万円の資金調達を実施
歩行リハビリ用着るロボットの開発を加速
人の身体能力を拡張する技術の実現を目指す

INOMERの歩行リハビリ用着るロボット開発が加速

株式会社INOMERは、ライトアップベンチャーズ株式会社を引受先とした第三者割当増資により、2024年9月5日付で4500万円の資金調達を実施した。この調達資金を活用し、脳卒中による片まひ者向けの歩行リハビリ用着るロボットのプロトタイプ「プロトH」の開発をさらに加速させる方針だ。INOMERは人の身体能力を「力と技」の両面から補完・拡張する技術の実現を目指している。^[1]

INOMERが開発中の「プロトH」は、従来のアシストスーツとは異なり、単なる力の補助にとどまらず、正しい歩行姿勢への誘導も行う「技のアシスト」機能を備えている。この革新的なアプローチにより、リハビリテーションの効果を高め、患者の回復を促進することが期待されている。同社は現在、協力医療機関と連携して実証試験を進めており、製品の実用化に向けた取り組みを加速させている。

ライトアップベンチャーズ株式会社のアソシエイト浅田圭佑氏は、INOMERの事業に対して高い期待を寄せている。浅田氏は、桂代表のこれまでの経験が事業の基盤となっていることを評価し、ヘルスケア領域を含めた幅広い分野への事業展開の可能性を指摘した。INOMERの桂典史代表取締役CEOは、力と技をアシストする着るロボットという新しい概念に賛同を得られたことに感謝を示し、チーム一丸となって社会実装を加速させる決意を表明している。

INOMERの歩行リハビリ用着るロボット「プロトH」の特徴

項目	詳細
主な用途	脳卒中片まひや大腿骨近位部骨折などのリハビリテーション
アシスト機能	股関節伸展の介助（モーターとワイヤーを使用）
特徴的な機能	力のアシストに加え、正しい歩行姿勢への誘導（技のアシスト）
開発段階	プロトタイプ段階（協力医療機関で実証試験中）
期待される効果	患者の日常生活動作向上、理学療法士の負担軽減

着るロボットについて

着るロボットとは、人体に装着して使用する外骨格型のロボット技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

人間の身体能力を補助・拡張する機能を持つ
装着者の動きに合わせて動作し、負担を軽減する
医療、リハビリ、介護、産業など幅広い分野で応用が可能

INOMERが開発中の歩行リハビリ用着るロボット「プロトH」は、従来の力学的な補助に加えて、正しい歩行姿勢への誘導機能を備えている点が特徴的だ。この「技のアシスト」機能により、リハビリテーションの効果を高め、患者の回復を促進することが期待されている。着るロボットの技術は、医療分野だけでなく、高齢者支援や労働環境改善など、社会的な課題解決にも大きな可能性を秘めている。

INOMERの歩行リハビリ用着るロボット開発に関する考察

INOMERの歩行リハビリ用着るロボット「プロトH」の開発は、リハビリテーション分野に革新をもたらす可能性を秘めている。従来の力学的なアシストに加え、正しい歩行姿勢への誘導機能を備えた「技のアシスト」は、患者の回復過程を効果的に支援し、理学療法士の負担軽減にも貢献する画期的なアプローチだ。しかし、新技術の導入には常に課題が伴うものであり、安全性の確保や使用者の適応、コスト面での問題などが今後浮上する可能性がある。

これらの課題に対しては、医療機関との密接な連携による継続的な実証試験や、ユーザーフィードバックを活用した製品改良が重要な解決策となるだろう。また、保険適用の可能性を探ることで、より多くの患者がアクセスできる環境を整備することも求められる。今後は、AIやIoT技術との統合により、より高度な個別化リハビリプログラムの提供や、遠隔でのモニタリング・調整機能の実現などが期待される。

INOMERの取り組みは、単にリハビリテーション技術の革新にとどまらず、超高齢社会における健康寿命の延伸や、労働力不足の解消など、幅広い社会課題の解決に貢献する可能性を秘めている。今後は、医療分野での実績を基盤に、介護や労働支援など他分野への応用展開を図ることで、「力と技のアシスト」による身体能力拡張の可能性をさらに広げていくことが期待される。INOMERの技術が、人々のQOL向上と社会変革の一翼を担う存在へと成長することを願ってやまない。

参考サイト

^ PR TIMES. 「～着るロボットの“力と技のアシスト”で身体能力を拡張する～　　株式会社INOMERがシードラウンドで資金調達を実施 | 株式会社INOMERのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000144283.html, (参照 24-09-06).

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