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公開：2024-09-06

東京通信大学とNTT東日本が連携協定を締結、大規模言語モデル『tsuzumi』を教育現場に導入しオンライン教育の質向上を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京通信大学とNTT東日本が連携協定を締結
• 大規模言語モデル『tsuzumi』を教育現場に導入
• 質の高いオンライン教育環境の実現を目指す

東京通信大学とNTT東日本の連携によるAI活用教育の推進

東京通信大学とNTT東日本は2024年9月4日に教育分野におけるAI活用と産学連携PBLを通じたデジタル人材育成を目的とした連携協定を締結した。この協定により両者はオンライン主体の高等教育における学習満足度向上を通じて自立して学び働き続けることができる人材の育成に取り組む方針だ。^[1]

東京通信大学は日本初となるNTT版大規模言語モデル『tsuzumi』を教育現場に導入する。世界トップレベルの日本語処理性能を誇る『tsuzumi』の活用により通信制大学の特性を生かしたリアルタイムでの質疑応答環境や質の高い教育コンテンツの提供を実現し学生一人一人のニーズに寄り添った新しい学習体験の創出を目指している。

NTT東日本は『tsuzumi』の構築および運用を担当し産学連携PBLにも参画してフィードバックを提供する。東京通信大学は『tsuzumi』の教育分野での活用・研究を行うとともに「つながるTOUゼミ」での産学連携PBL授業の企画・実施・運営を担当する。両者の連携により高度なAI技術を活用した革新的な教育環境の構築が期待される。

東京通信大学とNTT東日本の連携内容まとめ

東京通信大学の公式サイトはこちら

大規模言語モデル（Large Language Models）について

大規模言語モデル（Large Language Models）とは大量のテキストデータを使って学習された言語モデルのことを指しており主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 言語の理解や文章生成に優れた能力を持つ
• 自然言語処理タスクに広く応用可能
• 大規模なデータセットを用いて学習される

NTTが開発した『tsuzumi』は軽量な大規模言語モデルであり大規模なハードウェア環境構築が不要な点が特徴だ。プライベートクラウドやパブリッククラウドでの利用に加えオンプレミス環境での利用も可能であり企業内データを外部に出すことなく安全に学習させることができる。

大規模言語モデル『tsuzumi』の教育現場導入に関する考察

東京通信大学による『tsuzumi』の導入は通信制大学ならではの柔軟な教育環境と最先端AIの融合という点で画期的だ。リアルタイムでの質疑応答や個別化された学習支援が実現すれば学生の理解度向上や学習意欲の維持に大きく貢献する可能性がある。一方で学生のプライバシー保護やAI依存による批判的思考力の低下などの課題も懸念されるだろう。

これらの課題に対しては適切なデータ管理体制の構築やAIと人間の教育者のバランスの取れた活用が解決策として考えられる。今後は『tsuzumi』の言語処理能力を活かした多言語対応や分野別の特化型モデルの開発など教育分野に特化した機能の拡充が期待される。さらに他の教育機関との連携や知見の共有によりAIを活用した教育のベストプラクティスの確立も重要な課題となるだろう。

長期的には『tsuzumi』を活用した教育モデルが通信制大学のみならず従来型の大学や生涯学習の場にも波及し教育のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性がある。AIと人間の教育者が協調しながら個々の学生に最適化された学習環境を提供する新たな教育パラダイムの構築に向けた取り組みから目が離せない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日本初！大規模言語モデル『tsuzumi』を教育現場へ導入　東京通信大学とNTT東日本が連携協定を締結し、質の高いオンライン教育環境の実現をめざす | 学校法人 日本教育財団のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000699.000011137.html, (参照 24-09-06).

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