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公開：2024-09-07

LiberawareのドローンIBIS2が三菱地所オフィスビルで技術検証開始、Be Smart Tokyo2年連続採択で建設DXに貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三菱地所が都内オフィスビルでドローン技術検証開始
• Liberawareの超狭小空間点検ドローンIBIS2を活用
• Be Smart Tokyo プロジェクトに2年連続で採択

Liberawareのドローン技術が三菱地所のオフィスビルで実証実験開始

株式会社Liberawareは、東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」に2年連続で採択され、三菱地所株式会社が所有する都内大型オフィスビルにて技術検証を開始したことを2024年9月5日に発表した。このプロジェクトでは、Liberawareが開発した超狭小空間点検ドローン「IBIS2」と3Dデータを活用した設計・施工DX技術が採用されている。^[1]

本プロジェクトの主な目的は、都民の生活を豊かにする技術やサービスを提供することであり、Liberawareはこれを通じて「誰もが安全な社会をつくる」というミッションの実現に向けて邁進していくとしている。IBIS2を活用することで、高天井内の現状把握や3Dデータ化を通じて、設計・施工の効率化を進めることが可能となる。

実証実験では、三菱地所が所有する都内大型オフィスビルの高天井内の現状を把握し、3Dデータを取得する。これにより、図面データとの重ね合わせを行い、緩衝部分の把握や設計図の作成に活用可能かを検証する。従来の方法と比較して、調査期間の短縮や低コスト化、施工の効率化と安全性の確保が期待されている。

Be Smart Tokyoプロジェクトの概要

超狭小空間点検ドローンについて

超狭小空間点検ドローンとは、狭くて暗い屋内空間の点検や計測に特化した小型のドローンのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 狭小空間での高い操縦性能
• 暗所での撮影・計測が可能
• 人が立ち入りにくい危険な場所での点検が可能

Liberawareが開発したIBIS2は、このような超狭小空間点検ドローンの一種である。高天井内の現状把握や3Dデータ化を可能にし、建築物の設計・施工プロセスにおいて重要な役割を果たす。特に大規模改修プロジェクトにおいて、従来の人力による調査と比較して、安全性の向上とコスト削減、作業時間の短縮などの利点がある。

Liberawareのドローン技術に関する考察

Liberawareの超狭小空間点検ドローンIBIS2が三菱地所のオフィスビル改修プロジェクトに採用されたことは、建設業界におけるDXの進展を示す重要な一歩だと言える。特に高所や狭小空間など、人間が直接アクセスすることが困難な場所での点検や測量を可能にする点で、作業の安全性と効率性を大幅に向上させる可能性を秘めている。ただし、ドローン技術の導入に伴い、操縦技術の習得やデータ解析のための新たなスキルセットが必要となる可能性もあるだろう。

今後、このような技術の普及に伴い、建築物の維持管理や改修計画の立案がより精緻化されることが期待される。例えば、定期的なドローン点検によって建物の経年変化を詳細に追跡し、予防保全の精度を高めることができるかもしれない。一方で、プライバシーの問題や電波法などの規制との兼ね合いも課題となる可能性がある。

Liberawareには、この技術をさらに発展させ、AIによる自動点検や異常検知機能の追加など、より高度な機能の実装が期待される。また、収集したデータを建物のデジタルツインの作成に活用するなど、建築のライフサイクル全体を通じた活用方法の開発も今後の課題となるだろう。このようなイノベーションが進むことで、都市インフラの安全性と効率性が飛躍的に向上することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三菱地所が所有する都内オフィスビルにて小型ドローンの技術検証を開始 東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」に2年連続で採択 | 株式会社Liberawareのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000031759.html, (参照 24-09-07).

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