クリーンエナジーコネクトがNon-FIT太陽光発電所開発で109億円調達、JCRグリーンファイナンス評価で最高ランク獲得

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

クリーンエナジーコネクトが109億円を調達
Non-FIT低圧太陽光発電所の開発資金に充当
JCRグリーンファイナンス評価で最高ランク獲得

クリーンエナジーコネクトの資金調達とグリーン電力事業拡大

クリーンエナジーコネクトは、Non-FIT低圧太陽光発電所の開発を目的として、グリーンプロジェクトボンドとメザニンローンにより109億円の資金調達を2024年9月6日に実施した。この調達により、同社の累計資金調達額は518億円に達している。本資金は、オフサイトコーポレートPPAプロジェクトにおける約800箇所、約72MW-DCのNon-FIT低圧太陽光発電所の開発に充当される予定だ。^[1]

今回のグリーンプロジェクトボンドは、JCRグリーンファイナンス評価において最高ランクの「Green1」を取得しており、資金使途のグリーン性評価で「g1」、管理・運営・透明性評価で「m1」という最高評価を獲得している。さらに、信託ABLはBBB+の格付けを取得しており、プロジェクトの信頼性と安定性が高く評価されていることがわかる。

クリーンエナジーコネクトは、脱炭素経営企業やRE100参加企業などに対して、Non-FIT太陽光発電によるグリーン電力と環境価値を提供することを目指している。この資金調達により、同社の事業拡大と共に、企業の脱炭素化やRE100目標達成への貢献が期待されるだろう。

クリーンエナジーコネクトの資金調達概要

項目	詳細
実行予定金額	109億円（グリーンプロジェクトボンド＋メザニンローン）
スポンサー	株式会社クリーンエナジーコネクト
プロジェクト運営会社	合同会社CN太陽光4号
アレンジャー	ゴールドマン・サックス証券株式会社
信託受託者	三菱HCキャピタル信託株式会社
信託ABL貸付人	朝日生命保険相互会社、株式会社常陽銀行、第一生命保険株式会社、株式会社八十二銀行、富国生命保険相互会社、株式会社北陸銀行
メザニン貸付人	株式会社脱炭素化支援機構

Non-FIT太陽光発電について

Non-FIT太陽光発電とは、固定価格買取制度（FIT）を利用せずに運営される太陽光発電システムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

市場価格での電力販売や相対取引が可能
RE100企業などへの環境価値の直接提供が可能
長期的な電力価格変動リスクを伴う

クリーンエナジーコネクトが推進するNon-FIT低圧太陽光発電所の開発は、RE100参加企業や脱炭素経営を目指す企業にとって重要な意味を持つ。これらの発電所から得られるグリーン電力と環境価値は、企業の再生可能エネルギー利用率向上や温室効果ガス排出削減目標の達成に直接的に貢献することができるのだ。

クリーンエナジーコネクトの資金調達に関する考察

クリーンエナジーコネクトによる109億円の資金調達は、日本のグリーンエネルギー市場の成長と投資家の持続可能性への関心の高まりを示している。JCRグリーンファイナンス評価で最高ランクを取得したことは、プロジェクトの環境性能と透明性が高く評価されたことを意味し、今後のグリーンボンド市場の発展にも良い影響を与えるだろう。

一方で、Non-FIT太陽光発電事業の拡大に伴い、電力系統への接続や出力変動への対応など、技術的な課題が顕在化する可能性がある。これらの課題に対しては、蓄電池技術の導入や他の再生可能エネルギー源との組み合わせ、さらにはAIを活用した需給予測システムの開発などが解決策として考えられる。

今後、クリーンエナジーコネクトには太陽光発電だけでなく、風力や地熱など他の再生可能エネルギー源への展開も期待したい。また、エネルギーマネジメントシステムの高度化や、地域社会と連携したエネルギーの地産地消モデルの構築など、より包括的なエネルギーソリューションの提供に期待が高まる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「脱炭素ソリューションを手がけるクリーンエナジーコネクトが、Non-FIT低圧太陽光発電所のグリーンプロジェクトボンドとメザニンローンにより109億円を調達、累計資金調達額は518億円に | 株式会社クリーンエナジーコネクトのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000071691.html, (参照 24-09-07).

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