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【CVE-2020-36830】urlregexにDoS脆弱性、非効率的な正規表現の複雑さが原因で重要度7.5の評価

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • urlregexに非効率的な正規表現の複雑さの脆弱性
  • サービス運用妨害(DoS)状態の可能性あり
  • CVSS v3による深刻度基本値は7.5(重要)

urlregexの脆弱性によるDoSリスクが発覚

nescalanteが開発したurlregexに、非効率的な正規表現の複雑さに関する脆弱性が発見された。この脆弱性はCVE-2020-36830として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは非効率的な正規表現の複雑さ(CWE-1333)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。[1]

CVSS v3による深刻度基本値は7.5(重要)と評価されており、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が不要とされている。影響の想定範囲に変更はないものの、可用性への影響が高いと判断されている。この脆弱性により、サービス運用妨害(DoS)状態に陥る可能性があるため、早急な対応が求められている。

影響を受けるバージョンはurlregex 0.5.1未満とされており、ベンダーアドバイザリまたはパッチ情報が公開されている。ユーザーは参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨されている。また、GitHub上でプルリクエスト#8やバージョン0.5.1のリリースなど、関連する情報も公開されている。

urlregexの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE識別子 CVE-2020-36830
脆弱性タイプ 非効率的な正規表現の複雑さ(CWE-1333)
CVSS v3スコア 7.5(重要)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
影響を受けるバージョン urlregex 0.5.1未満
想定される影響 サービス運用妨害(DoS)状態

非効率的な正規表現の複雑さについて

非効率的な正規表現の複雑さとは、正規表現パターンが過度に複雑または非効率的に設計されていることを指す問題のことであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 正規表現エンジンの処理時間が極端に長くなる
  • 大量のリソースを消費し、システムの応答性を低下させる
  • 悪意のある入力によってDoS攻撃の対象となりやすい

urlregexの場合、この問題により正規表現の処理が非効率的になり、DoS状態を引き起こす可能性がある。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、システムリソースを枯渇させることで、サービスの可用性を著しく低下させる攻撃を仕掛けることができる。このため、影響を受けるバージョンのurlregexを使用しているシステムは、早急なアップデートが推奨される。

urlregexの脆弱性対応に関する考察

urlregexの脆弱性対応において評価すべき点は、CVSSスコアが7.5と高く評価されていることだ。これは、この脆弱性が潜在的に重大な影響を持つことを示唆している。一方で、攻撃条件の複雑さが低いことから、攻撃者にとって比較的容易に悪用できる可能性があり、早急な対策が必要となる。

今後の課題として、正規表現の設計段階でのセキュリティレビューの強化が挙げられる。複雑な正規表現パターンを使用する際は、その処理効率と安全性を十分に検証する必要があるだろう。また、開発者コミュニティ全体で、効率的かつ安全な正規表現の設計パターンや、脆弱性を自動的に検出するツールの開発・共有を進めることも重要だ。

urlregexの今後の展開としては、正規表現エンジンの最適化や、入力の検証機能の強化が期待される。また、この種の脆弱性に対する防御メカニズムを組み込んだ新しいバージョンのリリースも望まれる。セキュリティコミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の迅速な共有と対応を実現することで、urlregexの信頼性と安全性を高めていくことが重要だろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-007541 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-007541.html, (参照 24-09-10).

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