徳島県美馬市がデジタル郵便サービス「SmartPOST」を導入、住民サービスの向上と業務効率化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

美馬市がSmartPOSTを活用し通知をデジタル化
マイナンバーカードと連携したデジタルID活用
住民サービス向上と業務効率化を実現

徳島県美馬市がデジタル郵便サービス「SmartPOST」を導入

xID株式会社は2024年9月13日、徳島県美馬市がデジタル郵便サービス「SmartPOST」の活用を開始したことを発表した。美馬市は住民の利便性向上と業務効率化を目的として「SmartPOST」の導入を決定し、従来自治体から住民へ紙で郵送していた通知物のデジタル化を開始している。^[1]

「SmartPOST」はマイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用しており、確実に対象となる住民へメッセージをデジタル通知することが可能だ。住民は従来紙で受け取っていた通知を自身のスマートフォンで受け取ることができるため、通知物の閲覧や保管の利便性が向上する。

美馬市では「SmartPOST」を活用し、2024年8月に「母子事業の各種検診案内や決定通知等」をデジタル化した。今後も順次通知物のデジタル化が予定されており、従来の課題であった郵送作業や郵便にかかる経費を軽減することが期待されている。

SmartPOSTの主な特徴

項目	詳細
サービス提供元	xID株式会社
活用技術	マイナンバーカードの公的個人認証サービス
主な機能	自治体から住民へのデジタル通知
メリット	通知物の閲覧・保管の利便性向上、郵送作業・経費の軽減
美馬市での活用例	母子事業の各種検診案内や決定通知等のデジタル化

xID株式会社の公式サイトはこちら

デジタルIDについて

デジタルIDとは、オンライン上で個人や組織の身元を確認するための電子的な識別子のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

オンラインでの本人確認や認証に利用可能
物理的な身分証明書の代替や補完として機能
デジタルサービスへのアクセスや利用権限の管理に活用

xID株式会社が提供する「xIDアプリ」は、マイナンバーカードと連携したデジタルIDサービスの一例だ。このアプリを利用することで、住民は役所に行かずにスマートフォンで本人確認をして行政手続きを行うことができる。全国すべての自治体のオンライン引越し手続き(引越しワンストップサービス)でも利用可能となっている。

SmartPOSTの導入に関する考察

SmartPOSTの導入により、美馬市は行政サービスのデジタル化と業務効率化を同時に実現できる可能性が高い。特に、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用することで、セキュアかつ確実な通知配信が可能になり、住民の信頼を得やすいだろう。一方で、高齢者や技術に不慣れな住民への対応が課題となる可能性がある。

この課題に対しては、従来の紙ベースの通知と並行運用を一定期間継続することや、デジタル機器の使用方法に関する講習会を開催するなどの対策が考えられる。また、SmartPOSTの利用促進のためには、住民にとってのメリットを明確に伝えるとともに、使いやすいユーザーインターフェースの提供が重要になるだろう。

今後、SmartPOSTの機能拡張として、双方向のコミュニケーション機能や、AIを活用した自動応答システムの導入が期待される。さらに、他の自治体サービスとの連携や、民間サービスとの統合など、デジタルIDを中心としたエコシステムの構築が進めば、住民の利便性はさらに向上するだろう。