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公開：2024-09-19

モスバーガーが分身ロボット「OriHime」を神戸店で実験導入、障がい者雇用とテクノロジー活用で新たな可能性を探る

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• モスバーガーが分身ロボット「OriHime」を実験導入
• 神戸学園都市店で9月20日から10月4日まで実施
• 障がい者雇用の特例子会社社員がリモート接客

モスバーガーが分身ロボット「OriHime」を神戸店で実験導入

株式会社モスフードサービスは、2024年9月20日から10月4日まで、神戸学園都市店にて分身ロボット「OriHime」を実験導入すると発表した。この実験は株式会社オリィ研究所と協力して行われ、人手不足に対応するためのテクノロジー活用の一環として位置づけられている。OriHimeは全長約23cmの分身ロボットで、外出困難な人の店舗勤務を可能にする技術だ。^[1]

実験期間中は、月曜日から水曜日までモスフードサービスの特例子会社であるモスシャインのチャレンジメイトが、木曜日と金曜日にはオリィ研究所のハンディキャップを持つメンバーがOriHimeパイロットとしてリモートで接客を行う。この取り組みにより、人ならではのあたたかみのあるコミュニケーションを実現しつつ、人手不足の課題に対応することを目指している。

また、オリィ研究所は同時期に神戸市内の東遊園地内「アーバンピクニック ラウンジ」で「分身ロボットカフェ DAWN ver.β in Kobe」を期間限定で出店する。これらの取り組みを通じて、外出困難な人々の社会参画を促進し、テクノロジーを活用した新しい形のホスピタリティの可能性を探求していく方針だ。

分身ロボット「OriHime」の実験概要

株式会社オリィ研究所の詳細はこちら

特例子会社について

特例子会社とは、障害者の雇用の促進等に関する法律に基づいて認定される会社のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 親会社の障害者雇用率に算入可能
• 障害者の働きやすい環境整備に特化
• 障害者の能力や適性に応じた職域開発が可能

モスフードサービスの特例子会社であるモスシャインは、2018年4月に特例子会社の認定を取得している。モスシャインという社名には、チャレンジメイトの一人ひとりが輝き、社員として一体感を持って働くことを目指す意味が込められている。今回のOriHime実験でも、モスシャインのチャレンジメイトがパイロットとして活躍することで、障害者の新たな就労機会創出につながることが期待される。

分身ロボット「OriHime」導入に関する考察

OriHimeの導入は、人手不足対策としての側面だけでなく、障害者や外出困難者の社会参画を促進する可能性を秘めている。リモートで接客業務に携わることで、これまで就労機会が限られていた人々に新たな可能性が開かれるだろう。一方で、ロボットを介したコミュニケーションに対する顧客の受容度や、長期的な運用における技術的な課題などが浮上する可能性もある。

今後起こり得る問題としては、OriHimeの操作に関する技術的なトラブルや、顧客とのコミュニケーションにおける制約が挙げられる。これらの課題に対しては、パイロットへの十分なトレーニングの実施や、OriHimeの機能改善、顧客へのわかりやすい説明などが解決策として考えられる。また、より自然な対話を可能にするAI技術の統合や、ジェスチャー認識機能の強化など、OriHimeの機能拡張も期待されるところだ。

モスバーガーのような大手チェーン店でのOriHime導入は、社会的な注目度も高く、成功事例となれば他業種への波及効果も大きいだろう。今後は、OriHimeを通じた接客の品質向上や、パイロットの労働環境整備、さらには障害者雇用の新たなモデルケースとしての発展が期待される。テクノロジーと人間性の融合により、より包括的で多様な働き方が実現することを願いたい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「神戸市内店舗で分身ロボット「OriHime」が接客 | 株式会社モスフードサービスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000368.000075449.html, (参照 24-09-19).

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