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MACアドレスとは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


MACアドレスとは

MACアドレスは、ネットワーク上の機器を識別するために使用される固有の識別子です。Media Access Controlの略称で、ネットワークインターフェイスカード(NIC)に割り当てられた48ビットの物理アドレスを指します。

MACアドレスは、機器のメーカーによって割り当てられ、世界中で唯一無二の存在となっています。これにより、ネットワーク上の機器を特定し、データの送受信を正確に行うことができるのです。

MACアドレスは、6つの16進数の数字で表現されます。例えば、「00:1B:44:11:3A:B7」のようなフォーマットで記述されるのが一般的ですね。

ネットワーク上での通信では、送信元と宛先のMACアドレスが使用されます。これにより、データがどの機器から送信され、どの機器に届けられるべきかを特定することが可能となります。

MACアドレスは、OSI参照モデルのデータリンク層で機能します。この層では、物理層から受け取ったデータをパケット化し、宛先のMACアドレスを付加してネットワーク上に送出するのです。

MACアドレスの構造と表記方法

MACアドレスに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • MACアドレスの構成要素
  • MACアドレスの表記ルール
  • MACアドレスのベンダーコード

MACアドレスの構成要素

MACアドレスは、48ビットの16進数で表現されます。この48ビットは、24ビットのベンダーコードと24ビットの製品識別番号で構成されているのです。

ベンダーコードは、IEEE(電気電子学会)によって各メーカーに割り当てられます。製品識別番号は、メーカーが自社の製品に対して一意に割り当てる番号となります。

この2つの要素を組み合わせることで、世界中で唯一無二のMACアドレスが生成されるわけです。これにより、ネットワーク上の機器を確実に識別することが可能になります。

MACアドレスの表記ルール

MACアドレスは、6つの16進数の数字で表現されます。2桁ずつの16進数が、コロン(:)または、ハイフン(-)で区切られるのが一般的な表記方法ですね。

例えば、「00:1B:44:11:3A:B7」や「00-1B-44-11-3A-B7」のように記述されます。この表記ルールにより、MACアドレスを人間が読み取りやすく、また、コンピュータでも処理しやすい形式になっています。

MACアドレスは、通常は16進数で表現されますが、2進数や10進数で表現することも可能です。ただし、一般的には16進数表記が用いられることが多いですね。

MACアドレスのベンダーコード

MACアドレスの上位24ビットは、ベンダーコードと呼ばれています。このベンダーコードは、IEEEによって各メーカーに割り当てられる固有の識別子です。

ベンダーコードは、MACアドレスからメーカーを特定するために使用されます。例えば、「00:1B:44」はASUSTEK COMPUTER INC.のベンダーコードであることがわかります。

ネットワーク管理者は、MACアドレスのベンダーコードを参照することで、ネットワークに接続されている機器のメーカーを把握することができるのです。これは、トラブルシューティングや資産管理の際に役立つ情報となります。

MACアドレスの役割とセキュリティ

MACアドレスに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • ネットワーク上での機器の識別
  • MACアドレスフィルタリング
  • MACアドレスの偽装とセキュリティ上の注意点

ネットワーク上での機器の識別

MACアドレスは、ネットワーク上の機器を一意に識別するために使用されます。これにより、データの送受信先を特定し、円滑な通信を実現することができるのです。

ネットワークスイッチは、MACアドレスを使用して、宛先機器へのデータ転送を効率的に行います。スイッチは、各ポートに接続された機器のMACアドレスを学習し、MACアドレステーブルを作成するのです。

このMACアドレステーブルを参照することで、スイッチは受信したデータを適切なポートへ転送することができます。これにより、ネットワークの効率性と安定性が向上するのです。

MACアドレスフィルタリング

MACアドレスフィルタリングは、ネットワークへのアクセス制御を行うセキュリティ手法の一つです。この手法では、アクセスを許可するMACアドレスのリストを作成し、リストに含まれるMACアドレスを持つ機器のみネットワークへの接続を許可します。

MACアドレスフィルタリングは、無線LANなどの小規模なネットワークで使用されることが多いですね。不正アクセスを防ぐために、信頼できる機器のMACアドレスのみを登録しておくのです。

ただし、MACアドレスは偽装が可能であるため、MACアドレスフィルタリングのみでは十分なセキュリティを確保することは難しいと言えます。他のセキュリティ対策と組み合わせることが重要ですね。

MACアドレスの偽装とセキュリティ上の注意点

MACアドレスは、ソフトウェア的に変更することが可能です。これをMACアドレスの偽装と呼びます。悪意のある攻撃者が、他の機器のMACアドレスを偽装することで、ネットワークへの不正アクセスを試みる可能性があるのです。

MACアドレスの偽装は、MACアドレスフィルタリングなどのセキュリティ対策を回避するために利用されることがあります。そのため、MACアドレスのみに依存したセキュリティ対策は、脆弱性を抱えていると言わざるを得ません。

ネットワークセキュリティを確保するためには、MACアドレスフィルタリングに加え、暗号化や認証などの高度なセキュリティ対策を導入することが重要です。また、定期的なネットワーク監視により、不審な動きを早期に検知することも必要不可欠ですね。

MACアドレスの確認方法とメーカー識別

MACアドレスに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • WindowsでのイーサネットアダプターのMACアドレス確認方法
  • macOSでのMACアドレス確認方法
  • MACアドレスからメーカーを特定する方法

WindowsでのイーサネットアダプターのMACアドレス確認方法

Windowsでイーサネットアダプターのアドレスを確認するには、コマンドプロンプトを使用します。スタートメニューから「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動しましょう。

コマンドプロンプトで「ipconfig /all」と入力し、Enterキーを押します。表示された情報の中から、「物理アドレス」の項目を探してください。この値が、イーサネットアダプターのMACアドレスになります。

C:UsersUser>ipconfig /all

Windows IP Configuration

   Physical Address. . . . . : 00-1B-44-11-3A-B7

macOSでのMACアドレス確認方法

macOSでMACアドレスを確認するには、「システム環境設定」を開き、「ネットワーク」を選択します。確認したいネットワークインターフェイスを選択し、「詳細」ボタンをクリックしましょう。

表示されたウィンドウの「ハードウェア」タブを選択すると、「MACアドレス」の項目が表示されます。ここに表示されている値が、選択したネットワークインターフェイスのMACアドレスになります。

また、ターミナルから「ifconfig」コマンドを使用してMACアドレスを確認することもできます。ターミナルで「ifconfig」と入力し、Enterキーを押すと、各ネットワークインターフェイスの情報が表示されるのです。

MACアドレスからメーカーを特定する方法

MACアドレスの上位24ビットは、メーカーを識別するためのベンダーコードです。このベンダーコードを参照することで、MACアドレスからメーカーを特定することができます。

ベンダーコードとメーカーの対応情報は、IEEEのウェブサイトで公開されています。また、オンラインのMACアドレス検索ツールを使用することで、簡単にメーカーを特定することができますね。

例えば、MACアドレスが「00:1B:44:11:3A:B7」である場合、上位24ビット「00:1B:44」がベンダーコードになります。このベンダーコードを検索すると、ASUSTEK COMPUTER INC.というメーカーであることがわかるのです。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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