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公開：2024-08-18

nohupとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

nohupとは

nohupは、UNIXやLinuxシステムで使用されるコマンドの一つです。nohupは「no hangup」の略称で、プログラムをログアウト後も実行し続けるために使用されます。

通常、ログアウトするとそのセッションで実行中のプログラムは終了してしまいますが、nohupを使用することで、ログアウトしてもプログラムを継続して実行させることができるのです。これにより、長時間かかる処理やバックグラウンドでの処理を安定して行うことが可能となります。

nohupコマンドは、「nohup コマンド &」のように使用します。「&」を付けることで、プログラムをバックグラウンドで実行するように指定できます。これにより、プログラムの実行中にシェルから別の操作を行うことが可能になります。

また、nohupを使用して実行したプログラムの出力は、デフォルトでは「nohup.out」というファイルに記録されます。このファイルには、プログラムの標準出力と標準エラー出力が記録されるため、プログラムの実行状況を確認することができます。

nohupは、サーバー上で長時間実行するプログラムや、バッチ処理などで非常に役立つコマンドです。シェルスクリプトやプログラムをnohupで実行することで、安定したシステムの運用が可能となります。

nohupを使用したプログラムの実行方法

nohupを使用したプログラムの実行方法に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• nohupコマンドの基本的な使い方
• nohupとバックグラウンド実行を組み合わせる方法
• nohupで実行したプログラムの出力の確認方法

nohupコマンドの基本的な使い方

nohupコマンドの基本的な使い方は、「nohup コマンド」のように、nohupの後にスペースを空けて実行したいコマンドを指定します。これにより、指定したコマンドがnohupで実行され、ログアウトしてもプログラムが継続して動作するようになります。

例えば、「nohup ./script.sh」のように指定すると、「script.sh」というシェルスクリプトがnohupで実行されます。ただし、この状態ではプログラムがフォアグラウンドで実行されるため、シェルからの操作ができなくなってしまいます。

nohupとバックグラウンド実行を組み合わせる方法

nohupとバックグラウンド実行を組み合わせるには、「nohup コマンド &」のように、コマンドの最後に「&」を付けます。これにより、プログラムがバックグラウンドで実行されるため、シェルから別の操作を行うことができるようになります。

例えば、「nohup ./script.sh &」のように指定すると、「script.sh」がバックグラウンドでnohupにより実行されます。この状態では、プログラムの実行中にシェルから別のコマンドを入力するなどの操作が可能です。

nohupで実行したプログラムの出力の確認方法

nohupで実行したプログラムの出力は、デフォルトでは「nohup.out」というファイルに記録されます。このファイルには、プログラムの標準出力と標準エラー出力が記録されるため、プログラムの実行状況を確認することができます。

「nohup.out」ファイルの内容を確認するには、「cat nohup.out」コマンドを使用します。これにより、ファイルの内容がコンソールに表示されます。また、「tail -f nohup.out」コマンドを使用すると、ファイルの内容を継続的に監視することができ、リアルタイムでプログラムの実行状況を把握することが可能です。

nohupの注意点と留意事項

nohupの注意点と留意事項に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• nohupで実行したプログラムの終了方法
• nohupの出力ファイルのサイズ管理
• nohupとスクリーンセーバーやスリープモードの関係

nohupで実行したプログラムの終了方法

nohupで実行したプログラムを終了するには、プロセスを強制的に終了する必要があります。プロセスIDを調べるには、「ps」コマンドを使用し、対象のプロセスを特定します。

プロセスIDが分かったら、「kill プロセスID」コマンドを使用してプロセスを終了します。また、「kill -9 プロセスID」のように、「-9」オプションを付けると、強制的にプロセスを終了することができます。

nohupの出力ファイルのサイズ管理

nohupを使用してプログラムを長時間実行していると、出力ファイル「nohup.out」のサイズが大きくなっていくことがあります。放置しておくとディスクの容量を圧迫してしまう恐れがあるため、定期的にファイルのサイズを確認し、必要に応じて削除やアーカイブを行う必要があります。

出力ファイルのサイズを制限するには、「nohup コマンド > output.log 2>&1 &」のように、出力をファイルにリダイレクトします。これにより、「nohup.out」ではなく指定したファイルに出力が記録されるため、容量の管理がしやすくなります。

nohupとスクリーンセーバーやスリープモードの関係

nohupを使用する際は、スクリーンセーバーやスリープモードに注意が必要です。これらが作動すると、nohupで実行中のプログラムが予期せず中断してしまう可能性があるためです。

特に、SSHを使ってリモートからnohupを実行する場合は注意が必要です。SSHのセッションが切れるとnohupで実行中のプログラムも中断されてしまうため、SSHのタイムアウト設定を長めにしておくか、「screen」や「tmux」などのターミナルマルチプレクサを使用することをおすすめします。

nohupを使用する際のセキュリティ対策

nohupを使用する際のセキュリティ対策に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• nohupで実行するプログラムの権限管理
• nohupで実行するプログラムの入力値のチェック
• nohupで実行するプログラムの実行ユーザーの制限

nohupで実行するプログラムの権限管理

nohupで実行するプログラムには、必要最小限の権限を与えるようにしましょう。過剰な権限を与えてしまうと、セキュリティ上のリスクが高まってしまいます。

特に、rootユーザーでnohupを使用することは避けるべきです。rootユーザーは強力な権限を持っているため、万が一プログラムに脆弱性があった場合、システム全体に影響を与える可能性があります。

nohupで実行するプログラムの入力値のチェック

nohupで実行するプログラムでは、ユーザーからの入力値を適切にチェックする必要があります。入力値のチェックを怠ると、コマンドインジェクションなどの脆弱性を突かれる可能性があります。

プログラムの中で、ユーザーからの入力値を使用する場合は、適切なエスケープ処理や文字列のサニタイズを行うようにしましょう。また、シェルスクリプトの場合は、変数の展開時に「"$変数"」のようにダブルクォートで囲うことで、予期せぬ展開を防ぐことができます。

nohupで実行するプログラムの実行ユーザーの制限

nohupで実行するプログラムは、可能な限り専用のユーザーで実行するようにしましょう。複数のユーザーがnohupを使用できるようにすると、他のユーザーのプロセスを不正に操作される可能性があります。

専用のユーザーを作成し、そのユーザーのみがnohupを使用できるように制限することで、セキュリティリスクを軽減することができます。また、sudoを使用して特定のコマンドのみを実行できるように制限することも有効です。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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