SNAT(Source Network Address Translation)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

SNAT(Source Network Address Translation)とは

SNATとはSource Network Address Translationの略称で、ネットワークアドレス変換技術の一種です。SNATは、プライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへの変換を行うことで、複数のプライベートIPアドレスを持つ端末が、単一のグローバルIPアドレスを共有してインターネットにアクセスできるようにします。

SNATは、主にルーターやファイアウォールなどのネットワーク機器で実装されています。SNATが設定されたネットワーク機器は、プライベートIPアドレスを持つ端末からのパケットを受信すると、送信元IPアドレスをネットワーク機器自身のグローバルIPアドレスに置き換えてからインターネットに転送するのです。

SNATを利用することで、限られたグローバルIPアドレスを効率的に使用できます。また、プライベートIPアドレスを直接インターネットに公開しないため、ネットワークのセキュリティを向上させることができるでしょう。

ただし、SNATを使用する場合、プライベートIPアドレスを持つ端末からインターネット上のサーバーに接続を開始することはできますが、インターネット側から個々の端末に直接アクセスすることはできません。これは、グローバルIPアドレスがネットワーク機器に割り当てられており、個々の端末のIPアドレスが隠蔽されているためです。

SNATは、小規模なネットワークでグローバルIPアドレスを節約したい場合や、プライベートIPアドレスを持つ端末をインターネットに接続する必要がある場合に適しています。ただし、アプリケーションによってはSNATの利用に制限がある場合もあるため、ネットワーク設計時には注意が必要となります。

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