宇佐市がリユースプラットフォーム「おいくら」と連携、粗大ごみ削減と循環型社会形成を目指す取り組み開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

宇佐市がリユースプラットフォーム「おいくら」と連携開始
不要品の再利用促進で廃棄物削減と循環型社会形成を目指す
市民の利便性向上と粗大ごみ回収量の削減が期待される

宇佐市とマーケットエンタープライズのリユース事業連携開始

大分県宇佐市と株式会社マーケットエンタープライズは、2024年9月20日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、宇佐市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

宇佐市では環境リサイクルフェアの実施やリユース品の収集など、リユース推進を積極的に進めてきたが、粗大ごみの回収量は年々増加傾向にあった。市民のリユース意識の浸透と廃棄物削減につながる新たなリユース施策導入の可能性を模索していた中で、マーケットエンタープライズとの連携が実現した。

「おいくら」を通じた不要品売却は、年間を通じて希望すれば自宅に訪問し運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも容易に売却できるようになる。また、市では回収を行っていない家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、市民の利便性向上が期待される。

宇佐市とおいくらの連携によるメリットまとめ

	市民のメリット	自治体のメリット	環境面のメリット
主な利点	不要品の簡単売却	廃棄物処理量・コスト削減	循環型社会の形成促進
対象品目	大型品・重量品も対応	粗大ごみ回収量の削減	再使用可能品の有効活用
サービス特徴	出張買取で手軽に処分	年間を通じたリユース促進	不要品の二次流通活性化
費用面	市民の費用負担なし	自治体の費用負担なし	資源の有効活用によるコスト削減

宇佐市の「おいくら」情報ページはこちら

リユースプラットフォーム「おいくら」について

「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼が可能
買取価格の比較ができ、最適な条件で売却可能
1回の依頼で複数の不要品の買取価格を比較可能

「おいくら」は、不要品を売りたい人が簡単に査定依頼できるシステムを提供している。全国の加盟リサイクルショップに一括で査定依頼が行われ、ユーザーは複数の買取価格を比較して最適な条件で売却することができる。この手軽さが好評で、2024年1月末日時点で約120万人のユーザーが利用している。

宇佐市とおいくらの連携に関する考察

宇佐市と「おいくら」の連携は、地方自治体のごみ処理問題に対する革新的なアプローチとして評価できる。市民にとっては不要品処分の選択肢が増え、自治体にとっては廃棄物処理量とコストの削減が期待できるため、双方にとってメリットが大きい。しかし、高齢者など、デジタルプラットフォームの利用に不慣れな市民へのサポートが課題となる可能性がある。

この課題に対しては、「おいくら」の利用方法に関する説明会の開催や、市の施設での操作補助サービスの提供などが解決策として考えられる。また、今後は家電リサイクル法対象製品以外にも、自転車や家具など、より幅広い品目への対応拡大が望まれる。さらに、買取価格の一部を地域通貨化するなど、地域経済の活性化につながる仕組みの導入も検討の余地がある。

今後は、この連携モデルが他の自治体にも波及し、全国的なリユース促進の動きにつながることが期待される。また、マーケットエンタープライズにとっては、自治体との連携実績を積み重ねることで、公共セクターとの協業モデルを確立し、事業拡大の足がかりとなる可能性がある。持続可能な社会の実現に向けた官民連携の好例として、この取り組みの成果に注目が集まるだろう。