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公開：2024-09-22

コナミと内閣府が連携し地方創生SDGsを推進、大阪・関西万博で「桃太郎電鉄」活用イベント開催へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コナミデジタルエンタテインメントと内閣府が連携
• 大阪・関西万博で「地方創生SDGsフェス」開催
• 「桃太郎電鉄」のコンテンツを活用し地方創生に貢献

コナミと内閣府の連携による地方創生SDGsの取り組み

株式会社コナミデジタルエンタテインメント（KONAMI）は、2024年9月20日に内閣府地方創生推進室との連携を発表した。この連携の一環として、2025年の大阪・関西万博で開催される「地方創生SDGsフェス」に「桃太郎電鉄」のコンテンツを提供し、地方自治体の情報発信に全面的に協力することを明らかにした。^[1]

「桃太郎電鉄」は35年以上の歴史を持つ国民的ボードゲームで、日本全国を巡るすごろく形式のゲーム内容が地域振興と高い親和性を持つ。2020年に発売された『桃太郎電鉄 ～昭和 平成 令和も定番！～』は累計販売本数400万本を突破し、2023年からは教育機関向けに無償提供も開始している。

KONAMIは「桃太郎電鉄」のコンテンツを活用し、幅広く地方創生に貢献することを目指している。「地方創生SDGsフェス」では、「桃太郎電鉄」の世界観を模した来場者参加型のイベントを通じて、地方自治体によるSDGsの取り組みを国内外に発信し、地域課題の解決や持続可能な社会の形成促進を図る。

地方創生SDGsフェスの概要

出展募集要項の詳細はこちら

地方創生SDGsについて

地方創生SDGsとは、持続可能な開発目標（SDGs）の理念を地方創生に活用する取り組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 地域の特性を活かした持続可能なまちづくりを推進
• 経済・社会・環境の三側面から地域課題の解決を目指す
• 官民連携によるイノベーションの創出と地域活性化を促進

コナミデジタルエンタテインメントと内閣府地方創生推進室の連携は、エンターテインメントコンテンツを活用した新しい地方創生SDGsの取り組みとして注目される。「桃太郎電鉄」の全国的な知名度と教育効果の高さを活かし、地方自治体の情報発信力を強化することで、より多くの人々にSDGsと地方創生の重要性を伝える効果が期待される。

桃太郎電鉄を活用した地方創生SDGsに関する考察

コナミデジタルエンタテインメントの「桃太郎電鉄」を活用した地方創生SDGsの取り組みは、ゲームの持つ訴求力と教育効果を最大限に活用した画期的な試みだ。特に、全国の約25%の小学校に導入されている教育版は、次世代を担う子どもたちに地域の魅力や課題を楽しみながら学ぶ機会を提供している点で評価できる。この取り組みが成功すれば、他のエンターテインメント企業も同様の取り組みを検討する可能性があるだろう。

一方で、ゲームコンテンツを活用することで、地方創生やSDGsの本質が薄れてしまう懸念もある。イベントの楽しさだけが先行し、実際の地域課題解決や持続可能な社会の実現につながらない可能性も否定できない。この課題に対しては、ゲーム要素と現実の地域課題をうまくリンクさせ、参加者が楽しみながらも真剣に地域の未来を考えられるようなコンテンツ設計が求められる。

今後は、「桃太郎電鉄」の世界観を活かしつつ、より具体的なSDGs達成に向けた行動指針やアイデアを提示できるよう、コンテンツの進化が期待される。また、イベント後のフォローアップ体制を整え、参加者が地域に戻ってからも継続的に地方創生やSDGsに取り組めるような仕組みづくりが重要だ。この取り組みが一過性のイベントで終わらず、真の地方創生とSDGs達成につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「コナミデジタルエンタテインメントと内閣府地方創生推進室が 地方創生ＳＤＧｓの実現に向けて連携 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメントのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000999.000050711.html, (参照 24-09-22).

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