電通がTGSDW2024を9月20日にオープン、AI NPCによる没入型バーチャルイベントで新たな体験を提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
電通がTGSDW2024をオープン、バーチャル空間でゲームの祭典を開催
TGSDW2024の主な特徴まとめ
AI NPCについて
TGSDW2024に関する考察
参考サイト

記事の要約

電通がTGSDW2024を9月20日オープン
バーチャル会場で17日間無料開催
AI NPCによる没入体験を強化

電通がTGSDW2024をオープン、バーチャル空間でゲームの祭典を開催

電通は2024年9月20日、「東京ゲームショウ 2024」（TGS2024）のバーチャル会場となる「東京ゲームショウ Digital World（デジタルワールド）2024」（TGSDW2024）をオープンした。TGSDW2024は幕張メッセ会場に先立って9月20日から10月6日までの17日間、来場料無料で開催される。昨年実施した参加者アンケートでは98.5%が再来訪意向を示しており、高い人気を誇るイベントとなっている。^[1]

TGSDW2024では、天空に浮かぶゲームの国「ゲームアイランド（Game Island）」を舞台に、ゲームをもっと好きになる体験を提供する。来場者はアバターを身にまとい、ゲームの世界に入り込み、さまざまなスペースを巡りながらクエストや景色を楽しむことができる。ゲーム関連企業だけでなく、プロモーション協賛企業も参加し、バーチャル空間へのオリジナルブース出展やブランド体験の場として活用される。

今年の新たな特徴として、バーチャル空間にAI NPC（Non Player Character）が配置される。AI NPCは来場者との会話を可能にし、バーチャル会場内の紹介や訪れたいブースまでのナビゲーションなど、リアルタイムで来場者の問いかけに対応する。また、3年ぶりに公式グッズ販売も行われ、AI NPCが適切な商品情報を提供することで、ストレスのない購買体験をサポートする。

TGSDW2024の主な特徴まとめ

	開催期間	会場	参加料	新機能
特徴	9月20日〜10月6日	バーチャル空間	無料	AI NPC導入
メリット	長期間楽しめる	場所を選ばず参加可能	誰でも参加しやすい	没入感の向上
対象	ゲームファン全般	インターネット環境がある人	ゲームに興味がある人	体験重視のユーザー

AI NPCについて

AI NPCとは、人工知能（AI）技術を活用した非プレイヤーキャラクター（NPC）のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

リアルタイムで来場者の問いかけに対応
バーチャル会場内の案内や情報提供が可能
自然な会話を通じて没入感を高める

TGSDW2024では、AI NPCがバーチャル空間に配置され、来場者との対話を通じてイベント体験を向上させる役割を果たす。AI NPCは会場内の紹介やブースへのナビゲーション、さらには公式グッズの商品情報提供など、多岐にわたるサポートを行う。これにより、来場者はよりスムーズかつ充実したバーチャルイベント体験を得ることが可能となる。

TGSDW2024に関する考察

TGSDW2024の開催は、コロナ禍以降のイベント開催の新たな形態としてデジタル空間の活用を示す好例となっている。バーチャル空間での長期間・無料開催は、地理的・経済的制約を超えて多くの参加者を集める可能性を秘めており、ゲーム業界のグローバルな交流促進につながるだろう。一方で、リアルイベントとの差別化や技術的な安定性の確保が今後の課題となる可能性がある。

AI NPCの導入は、バーチャルイベントの没入感と利便性を大幅に向上させる革新的な試みだ。ただし、AI技術の精度や倫理的な配慮、個人情報の取り扱いなどに関して慎重な対応が求められる。今後は、AI NPCの対話能力のさらなる向上や、参加者の行動データを活用したパーソナライズされたイベント体験の提供など、技術と創造性を融合させた新たな機能の追加が期待される。

TGSDW2024の成功は、ゲーム業界だけでなく、他の産業におけるバーチャルイベントの可能性を示す重要な指標となるだろう。今後は、VRやARなどの技術を活用したよりリアルな体験の提供や、異なるバーチャル空間同士の連携など、デジタルとリアルの境界を超えた新たなイベント形態の進化が期待される。電通には、これらの技術革新をリードし、エンターテインメントの未来を形作る役割が求められている。