Bird fab studioが倉庫の生地をデータ化、ゲーム・映像業界向けに販売開始、繊維業界の活性化に期待
PR TIMES より
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記事の要約
- Bird fab studioが倉庫の生地をデータ化し販売
- 収益の一部を生地メーカーに還元し業界活性化
- 9月26日27日のTOKYOゲームショーに出展予定
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Bird fab studioによる生地データ化事業の展開
Bird fab studio株式会社は、倉庫に眠る生地をデータ化しゲーム・映像・グラフィック・3Dプリンター市場で商用利用可能なデータ販売を2024年9月25日に発表した。この取り組みは、安価な海外生地流入や国内アパレル市場の縮小などにより厳しい状況が続く日本の生地業界に新たな活路を開くものだ。収益の一部を生地メーカーに還元する仕組みにより、業界の活性化を目指している。[1]
Bird fab studioは現在、2万点以上の生地をデータとしてスキャンしている。これらのデータは「テクスチャ」と呼ばれ、3Dモデルや2D画像に質感や詳細な情報を追加するために使用される。テクスチャは色や模様、光沢、凹凸感などを表現し、ゲームや映画、建築、3Dプリンタなど幅広い分野で活用されている。
同社のビジネスモデルは、産地である尾州・桐生・泉南・北陸の合計70社以上の企業が登録している。ゲームのファイナルファンタジー製作を行っている有限会社カナバングラフィックスの指導を受けてシステム開発を行い、一部上場のゲーム企業からも採用を検討されているという。このような取り組みにより、7,000億円といわれるデータ市場への挑戦を始めている。
Bird fab studioのテクスチャ販売プラン
単品購入 | 個人プラン | チームプラン | |
---|---|---|---|
価格 | 150円~ | 3,900円~ | 66,000円~ |
対象 | 個人ユーザー | 個人向け | プロフェッショナル・法人向け |
形式 | PNG・JPEG | PNG・JPEG | PNG・JPEG・TIF |
解像度 | 低解像度 | 高解像度 | 4K~8K高解像度 |
特徴 | 単品ダウンロード | まとめて購入可能、転売可 | まとめて購入可能 |
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テクスチャについて
テクスチャとは、3Dモデルや2D画像に質感や詳細な情報を追加するために使用される画像データのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 物体の表面に模様や色、凹凸、光沢などをリアルに表現
- 6つのマップ(Alpha、Normal、Displacement、Specular、Roughness、Color)で構成
- ゲーム、映画、建築、3Dプリンタなど幅広い分野で使用
Bird fab studioは、実際の生地をスキャンし、世界で唯一TIF形式のTextureを提供している。TIF形式は印刷業界や写真編集など、プロフェッショナルな用途で広く使用される画像ファイル形式だ。可逆圧縮をサポートしているため、画像の品質を劣化させずに保存でき、高ビット深度をサポートしており、広いダイナミックレンジと豊かな色彩を保持できる特徴がある。
Bird fab studioの生地データ化事業に関する考察
Bird fab studioの取り組みは、衰退傾向にある日本の生地業界に新たな可能性をもたらす点で評価できる。特に、100年前の日本固有の生地など、原料生産中止や設備不足により活用が難しくなっている貴重な素材に新たな価値を見出す試みは、文化的な観点からも意義深い。一方で、デジタル化された生地データの著作権や使用権に関する法的な問題が今後発生する可能性があるだろう。
この問題に対する解決策として、生地メーカーとデータ利用者間の明確な契約締結や、業界全体でのガイドライン策定が考えられる。また、今後の新機能としては、AIを活用した生地デザインの自動生成や、VR技術を用いた仮想的な生地触感体験などが期待される。これらの機能により、デザイナーの創造性をさらに刺激し、新たな表現の可能性を広げることができるだろう。
今後、Bird fab studioには日本の伝統的な織物技術とデジタル技術の融合をさらに推し進め、グローバル市場での競争力を高めていくことが期待される。同時に、生地メーカーとの協力関係を強化し、デジタル化による恩恵が業界全体に行き渡るようなエコシステムの構築が求められる。この取り組みが成功すれば、日本の繊維産業の新たなビジネスモデルとして世界的に注目される可能性がある。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「倉庫に眠る生地をデータ化しコンテンツ販売! 収益の一部は生地メーカーに還元し繊維業界へ活性化を! 9月26日27日に開催のTOKYOゲームショーへ出展 | Bird fab studio 株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000082720.html, (参照 24-09-26).
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