日本管財がつくばみらい市の公共施設包括管理業務を受託、55施設の管理で自治体の負担軽減へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

日本管財がつくばみらい市の公共施設包括管理業務を受託、55施設の管理で自治体の負担軽減へ

PR TIMES より


記事の要約

  • 日本管財がつくばみらい市の公共施設包括管理業務の委託候補事業者に選定
  • 2025年4月から5年間、市内55施設の管理を実施
  • 公共施設の安全性向上と職員の事務負担軽減が目的

日本管財がつくばみらい市の公共施設包括管理業務を受託

日本管財ホールディングス株式会社は、グループ会社の日本管財株式会社がつくばみらい市の公共施設包括施設管理業務委託の公募型プロポーザルで委託候補事業者に選定されたことを2024年9月30日に発表した。業界トップの公共施設包括管理の実績を持つ日本管財が、茨城県内で2市目となる実績を獲得したことになる。[1]

つくばみらい市は公共施設の安全性向上と職員の事務負担軽減を目的として、公共施設の設備点検・修繕業務等を民間事業者が一括管理する包括施設管理業務委託の導入を予定している。日本管財株式会社は2025年4月1日から2030年3月31日までの5年間、庁舎や市内の学校等55施設の管理を実施する予定だ。

日本管財株式会社は現在全国で24件の公共施設包括管理業務を行っており、今回の選定により25件目の実績となる。公共施設は地域社会にとって重要な役割を果たしており、日本管財は施設の効率的な管理・長寿命化に加えて、地域に愛着を生み出すマネジメントに取り組んでいくとしている。

日本管財の公共施設包括管理業務まとめ

項目 詳細
受託自治体 つくばみらい市(茨城県)
業務期間 2025年4月1日〜2030年3月31日
管理対象施設数 55施設
主な管理対象 庁舎、市内の学校等
導入目的 公共施設の安全性向上、職員の事務負担軽減
日本管財の実績 全国で25件(つくばみらい市を含む)

公共施設包括管理について

公共施設包括管理とは、地方公共団体が保有する公共施設の設備点検・修繕業務等を一括管理する管理方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 建物や設備の保守点検、小修繕などの維持管理業務を包括的に委託
  • 施設管理の専門的知見を持つ民間事業者のノウハウを活用
  • 施設の安全性向上と効率的な管理を目指す

公共施設包括管理は、施設の老朽化が課題となる中で、民間の技術やノウハウを活用することで管理品質の適正化や各業務における専門性の向上を図ることができる。つくばみらい市の事例のように、公共施設の安全性向上や職員の事務負担軽減といった具体的な目的を持って導入されることが多い。

公共施設包括管理業務の拡大に関する考察

公共施設包括管理業務の拡大は、地方自治体の施設管理の効率化と質の向上につながる可能性が高い。民間企業のノウハウを活用することで、限られた予算内で施設の長寿命化や安全性の向上が期待できるだろう。一方で、長期的な委託契約により自治体の施設管理能力が低下し、将来的に業務の内製化が困難になるリスクも考えられる。

この課題に対しては、自治体職員と委託事業者の間で定期的な知識共有や技術移転の機会を設けることが解決策となり得る。また、複数の自治体が共同で包括管理業務を発注することで、スケールメリットを活かしたコスト削減や、より高度な専門性を持つ事業者の参入を促すことができるだろう。今後は、AIIoT技術を活用した予防保全型の施設管理など、新たな技術やアプローチの導入も期待される。

公共施設包括管理業務の拡大に伴い、地域経済への影響も注目される。地元企業の参画機会を確保しつつ、大手企業のノウハウを活用するバランスの取れた発注方式の検討が求められるだろう。さらに、施設管理を通じた地域コミュニティの活性化や、公共施設の多機能化・複合化など、単なる維持管理にとどまらない新たな価値創造への期待が高まっている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「業界トップの公共施設包括管理の実績*を誇る日本管財、つくばみらい市公共施設包括管理業務の委託候補事業者に選定 | 日本管財ホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000122806.html, (参照 24-10-01).

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