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公開：2024-07-26

NEDOの自動運転支援道事業に4社採択、レベル4自動運転トラックの実証実験を2024年度に予定

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• NEDOの「自動運転支援道」事業に4社が採択
• レベル4自動運転トラックの実証実験を計画
• 自動運転を支援するデータ連携システムを開発

NEDOの「自動運転支援道」事業における4社の取り組み

ダイナミックマッププラットフォーム、BIPROGY、NEXT Logistics Japan、ヤマト運輸の4社は、NEDOの「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業／デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発」における「自動運転支援道」事業の実施予定先として採択された。4社はコンソーシアムを組み、自動運転を支援するデータ連携システムの開発を通じて業務効率化とリソースの最適化を目指す。^[1]

本事業では、2024年度中にレベル4自動運転トラックによる新東名高速道路（駿河湾沼津-浜松SA間）走行の実証実験を予定している。この取り組みは、経済産業省が検討している「デジタルライフライン全国総合整備計画」の一環であり、物流分野における共同輸配送や自動運転トラック活用の基盤構築を目的としている。

4社の役割分担として、ダイナミックマッププラットフォームは自動運転運行に係るデータ連携システムの開発、BIPROGYはシミュレーションを用いたヒヤリハット情報共有システムの開発、NEXT Logistics Japanとヤマト運輸は物流サービスデータ連携システムの開発を担当する。これらのシステム開発により、複数の企業や業種間でのデータ連携が可能となるデジタル基盤の構築を目指している。

レベル4自動運転とは

レベル4自動運転とは、特定の条件下で車両が完全に自律的に運転を行うことができる高度な自動運転技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 特定の条件下で人間の介入なしに運転が可能
• システムが全ての運転タスクを担当
• 緊急時でもシステムが適切に対応

レベル4自動運転では、事前に定義された特定の条件（例：特定の道路や気象条件）において、車両が完全に自律的に運転を行うことができる。人間のドライバーは基本的に不要であり、システムが加速、制動、操舵、周囲の監視、緊急時の対応など、全ての運転タスクを担当する。ただし、システムの対応能力を超える状況では、車両は安全に停止するなどの対応を取ることが求められる。

自動運転支援道事業に関する考察

自動運転支援道事業の実現には、技術的課題だけでなく法制度や社会受容性の面でも多くの課題が存在する。特に、レベル4自動運転トラックの公道走行に関しては、事故発生時の責任問題や、他の交通参加者との共存など、解決すべき問題が多い。一方で、この技術が実用化されれば、ドライバー不足の解消や物流コストの削減、交通事故の減少など、社会に大きなメリットをもたらす可能性がある。

今後、この事業を成功させるためには、より高度な AI や機械学習技術の開発が求められるだろう。特に、予期せぬ状況への対応能力や、悪天候下での安定した走行など、人間のドライバーに匹敵する柔軟性と判断力をシステムに持たせることが重要になる。また、5G などの高速通信技術を活用し、車両と道路インフラ、他の車両とのリアルタイムな情報共有を実現することで、さらに安全性を高められる可能性がある。

さらに、この事業の成果を物流分野以外にも応用することが期待される。例えば、自動運転技術を活用した新たな公共交通システムの開発や、都市計画への応用など、幅広い分野での活用が考えられる。自動運転支援道事業は、単なる技術開発にとどまらず、未来の交通・物流システムの在り方を根本から変える可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NEDO公募「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業／デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発」実施予定先に採択　～レベル4自動運転トラックを用いた実証実験を2024年度中に予定～ 」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000063188.html, (参照 24-07-26).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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