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公開：2024-07-26

Firefox128.0.2がリリース、macOSのビデオ通話エコーとWindowsARMのダークモード不具合を修正

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• Firefoxがバージョン128.0.2をリリース
• macOSのビデオ通話のエコー問題を修正
• Windowsのダークモードの視覚的な不具合を解消

Firefox 128.0.2の主要な修正点と改善内容

Mozillaは2024年7月23日、Firefoxのバージョン128.0.2をリリースチャンネルに提供開始した。このアップデートでは、macOS上でのビデオ通話時に発生していた音声エコーの問題が特定の条件下で修正されている。ユーザーからの報告を受けて迅速に対応したことで、オンラインミーティングやビデオチャットの品質向上に貢献するだろう。^[1]

さらに、Windows ARM デバイスでダークモードを有効にした際に発生していた視覚的な不具合も解消された。これにより、ARM版Windowsを搭載したデバイスでのブラウジング体験が向上し、特に暗い環境での使用時の目の疲労軽減に寄与するだろう。また、Adguard拡張機能のポップアップが表示されない問題も修正され、広告ブロック機能の利便性が回復している。

セキュリティ面では、NTLM認証の失敗を引き起こしていた問題が解決された。これにより、企業ネットワーク環境でのFirefoxの信頼性が向上し、ビジネスユーザーの生産性維持に貢献することが期待される。加えて、マウスオーバー時に表示されるコンテンツがスクリーンショットに正しく反映されない問題も修正されており、ユーザーインターフェースの一貫性が改善されている。

NTLMとは

NTLMとは、NT LAN Manager の略称で、Microsoft社が開発したネットワーク認証プロトコルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• Windowsネットワーク環境で広く使用されている認証方式
• チャレンジ・レスポンス方式を採用し、パスワードを直接送信しない
• 複数のバージョンが存在し、セキュリティレベルが異なる

NTLMは、主にWindowsドメイン環境でユーザー認証やリソースへのアクセス制御に使用されるプロトコルだ。このプロトコルは、ユーザーのパスワードをハッシュ化して送信することで、ネットワーク上でのパスワードの盗聴リスクを軽減している。しかし、最新のKerberos認証と比較すると、セキュリティ面でいくつかの脆弱性が指摘されており、徐々に置き換えられつつある。

Firefox 128.0.2のアップデートに関する考察

Firefox 128.0.2のリリースは、ブラウザの安定性と使用感の向上に焦点を当てているが、今後はさらなる問題が発生する可能性もある。特にマルチプラットフォーム対応が進む中で、各OSやデバイス固有の問題が顕在化する可能性が高い。例えば、新しいハードウェアや OS のアップデートに伴い、予期せぬ互換性の問題や性能の低下が起こる可能性があるだろう。

今後追加してほしい新機能としては、プライバシー保護機能のさらなる強化が挙げられる。例えば、ブラウザフィンガープリンティングに対する防御機能の改善や、より高度な暗号化技術の導入などが考えられる。また、WebAssemblyやWeb GPU などの最新Web技術への対応を強化することで、ブラウザ上でより高度なアプリケーションの実行が可能になるだろう。

Firefox の今後に期待したいのは、オープンなWeb標準の推進と、ユーザープライバシーの保護の両立だ。特に、広告ブロック技術と広告主の利益のバランスを取りながら、ユーザーエクスペリエンスを向上させる革新的なアプローチの開発が望まれる。また、AI技術を活用した新しいブラウジング体験の提供や、拡張機能エコシステムのさらなる発展にも期待がかかる。

参考サイト

1. ^ mozilla. 「Firefox 128.0.2, See All New Features, Updates and Fixes」. https://www.mozilla.org/en-US/firefox/128.0.2/releasenotes/, (参照 24-07-26).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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