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公開：2024-07-26

東急が渋谷ウォレットを発表、NFTとハードウォレットを組み合わせた新サービスで観光体験を刷新

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 東急が「渋谷ウォレット」を限定販売
• NFTとハードウォレットを組み合わせた新サービス
• 渋谷の観光体験とデジタルお土産を提供

東急の「SHIBUYA Q DAO」プロジェクトによる新サービス「渋谷ウォレット」の提供開始

東急株式会社は、2024年7月24日から30日まで開催される世界最大規模のイーサリアム開発カンファレンス「EDCON2024」にて、「渋谷ウォレット」を限定100セット販売すると発表した。本サービスは、東急が2023年11月からスタートした「SHIBUYA Q DAO」プロジェクトの新たな取り組みであり、リアルとデジタルを組み合わせた新しいエンタテイメント体験や優待が受けられるものだ。^[1]

「渋谷ウォレット」は、ビームスジャパンが岡山県倉敷市の畳縁メーカー「高田織物」へ別注した小銭入れに、PABADAOが開発したNFTを保有できるハードウォレットを搭載したサービスである。購入者は渋谷の観光名所を巡るガイドツアーや、スクランブル交差点を見下ろせる屋上展望台への入場、渋谷ヒカリエ内のサテライトスタジオでの特典など、さまざまな観光プログラムが利用可能となる。

本サービスに搭載されるPABADAOのハードウォレット「POKKE」は、NFCチップを活用することで、暗号資産やウォレットの事前準備が不要となっている。これにより、Web3/NFTへの参加のハードルを下げ、誰でも簡単に購入・利用することが可能となった。東急は本サービスを通じて、渋谷の街の回遊促進や再訪意欲の向上を目指している。

ハードウェアウォレットとは

ハードウェアウォレットとは、暗号資産（仮想通貨）やNFTを管理するための物理的なデバイスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• オフラインでの安全な暗号資産の保管が可能
• 秘密鍵をデバイス内部で管理し、外部からのアクセスを防止
• 多くの暗号資産やNFTに対応し、一元管理が可能

ハードウェアウォレットは、インターネットに接続されていない状態で暗号資産の管理ができるため、オンラインウォレットと比較してセキュリティが高いとされている。ユーザーは取引時のみデバイスをコンピューターに接続し、取引が完了したら再び切断することで、ハッキングのリスクを最小限に抑えることができる。このような特性から、大量の暗号資産を保有する投資家やセキュリティを重視するユーザーに好まれている。

渋谷ウォレットに関する考察

渋谷ウォレットの導入は、観光産業におけるデジタル技術の活用という点で画期的だが、今後の課題としてユーザーのプライバシー保護が挙げられる。NFTやブロックチェーン技術の特性上、取引履歴が公開されるため、観光客の行動パターンが第三者に把握される可能性がある。このリスクを最小限に抑えつつ、サービスの利便性を維持するバランスが求められるだろう。

今後、渋谷ウォレットに追加してほしい機能として、他の観光地とのNFT連携が考えられる。例えば、東京の他の区や日本の主要観光地とNFTを通じて連携することで、より広範囲な観光促進につながる可能性がある。これにより、単一の観光地にとどまらない、より豊かな旅行体験を提供できるかもしれない。

渋谷ウォレットの今後に期待したいのは、地域経済の活性化への貢献だ。NFTを活用することで、地元の小規模店舗や伝統工芸品などにもスポットライトを当てることができる。例えば、特定のNFTを所持していることで、地元の隠れた名店での特別な体験ができるなど、デジタルとリアルを融合させた新しい観光の形を創出できる可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「渋谷の街でＮＦＴを活用しリアルとデジタルを組み合わせた新たな体験を提供する「ＳＨＩＢＵＹＡ　Ｑ　ＤＡＯ」が新たなサービス「渋谷ウォレット」を販売 | 東急株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000993.000010686.html, (参照 24-07-26).

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