ミスミがmeviyで板金溶接のスポット溶接自動見積もりサービスを開始、AIによる溶接箇所の自動提案機能で生産性向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ミスミが板金溶接の「スポット溶接」自動見積もり開始
AIによる溶接箇所の自動提案機能を実装
納期5日目出荷とコストダウンを実現

ミスミのmeviyプラットフォームにおけるスポット溶接サービス開始

株式会社ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」において、2024年10月7日より板金溶接の「スポット溶接」自動見積もりサービスを開始した。このサービスでは、AIを活用して溶接箇所を自動提案することが可能となっており、装置のカバーなど外観が気になる部品の製作や薄板への溶接でも歪みを抑えることができる。^[1]

スポット溶接は、一回の溶接範囲が狭く点で接合するため熱による歪みが出にくく、仕上がりがきれいという特徴がある。meviyでは、システム開発によりAIを活用した溶接箇所の自動提案を実現し、さらに生産方法の見直しにより納期5日目出荷とコストダウンを実現した。これにより、見積もりや加工業者とのやり取りの手間を削減し、短納期での部品手配が可能となった。

ミスミは今後もサービスの拡大を通じて、IA（インダストリアル・オートメーション）産業の顧客にグローバルで時間価値を提供し、生産性の向上に貢献していく方針だ。meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もりを行い、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現するプラットフォームとして、部品調達における非効率の解消に貢献している。

meviyのスポット溶接サービス概要

	詳細
リリース日	2024年10月7日
対象サービス	板金溶接加工サービス
追加サービス	スポット溶接加工サービス
主な特徴	AIによる溶接箇所の自動提案
納期	5日目出荷
メリット	コストダウン、短納期での部品手配

meviyのスポット溶接サービスの詳細はこちら

スポット溶接について

スポット溶接とは、二枚以上の金属板を重ね合わせ、その一点に大電流を流して局部的に溶融させて接合する溶接方法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

一回の溶接範囲が狭く、点（スポット）で接合する
熱による歪みが出にくく、仕上がりがきれい
カバーなどの外観が気になる部品や薄板の溶接に適している

meviyのスポット溶接サービスでは、AIを活用して溶接箇所を自動提案することが可能となっている。これにより、従来は加工業者にお任せしていた溶接箇所の指示をシステムが自動で行うことができ、見積もりや加工業者とのやり取りの手間を大幅に削減することが可能になった。さらに、生産方法の見直しにより納期5日目出荷とコストダウンを実現し、顧客の生産性向上に貢献している。

meviyのスポット溶接サービスに関する考察

meviyのスポット溶接サービスは、AIによる溶接箇所の自動提案機能を実装したことで、従来の人手による作業を大幅に効率化している点が評価できる。この技術革新により、見積もりプロセスの迅速化と精度向上が実現され、顧客の時間とコストの削減に直接的に貢献することが期待される。一方で、AIの判断が人間の経験や直感に基づく判断と異なる場合があり、品質管理の面で新たな課題が生じる可能性もあるだろう。

今後起こり得る問題として、AIの提案する溶接箇所が必ずしも最適でない場合や、特殊な形状や材質に対応できないケースが考えられる。これらの課題に対する解決策として、AIの学習データを継続的に更新し、人間の専門家による監修を組み合わせたハイブリッドなアプローチを採用することが有効だろう。また、顧客が必要に応じてAIの提案を調整できる機能を追加することで、柔軟性と信頼性を両立させることができるかもしれない。

今後追加してほしい機能としては、溶接後のシミュレーション機能や、異なる溶接方法との比較機能が挙げられる。これらの機能により、顧客はより適切な溶接方法を選択できるようになるだろう。meviyには、今後もAI技術と製造ノウハウの融合を進め、より幅広い製造プロセスへのサービス拡大が期待される。IA産業全体の生産性向上に寄与する革新的なソリューションの提供を継続してほしい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「【ミスミ】機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」/ 溶接加工「スポット溶接」の自動見積もり開始 | 株式会社ミスミグループ本社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000012100.html, (参照 24-10-08).

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