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公開：2024-10-08

ハイレゾがGPU事業拡充のため約12億円の資金調達、累計調達額41億円に到達し事業成長が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ハイレゾが約12億円の資金調達を実施
• GPU事業の拡充と新規顧客獲得が目的
• 株式会社ハイレゾ香川を設立し成長を目指す

ハイレゾのGPU事業拡充に向けた資金調達

株式会社ハイレゾは、GPU事業の拡充を目指し、第三者割当増資により約12億円の資金調達を実施した。新たにWCP HR投資事業有限責任組合、株式会社サードウェーブ、長瀬産業株式会社を引受先とし、融資を含む累計での資金調達額は約41億円に達している。この資金調達によって、ハイレゾは国内最大級のGPUデータセンター運営とクラウドサービス「GPUSOROBAN」の展開をさらに強化する方針だ。^[1]

ハイレゾは2019年より石川県志賀町でGPUデータセンターを運営しており、2023年10月には佐賀県玄海町と進出協定を結び、廃校となった旧有徳小の校舎にGPUデータセンターを開設した。さらに2024年2月には株式会社ハイレゾ香川を設立し、「GPUSOROBAN」のさらなる成長を目指している。この資金調達は、各拠点のサービス向上を目的とした設備投資や新規顧客獲得に向けた広告宣伝、上場に向けたコーポレート体制の強化、新規事業を目的とした投資に充てられる予定だ。

新たな引受先からは、世界的なAI革命の進展に伴うデータセンター需要の増加や、国内GPU環境整備の重要性が指摘されている。WCP HR投資事業有限責任組合は、ハイレゾを次世代型インフラとしてのGPU専用データセンターネットワークとプラットフォームを構築する最先端企業として評価。株式会社サードウェーブは、技術力と実績を評価し、地域経済と生成AI技術の両立を目指すプロジェクトへの支援を表明している。

ハイレゾの資金調達と事業展開まとめ

GPUSOROBANについて

GPUSOROBANとは、ハイレゾが提供するGPUクラウドサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 画像生成AIやLLM（大規模言語モデル）の高速処理に特化
• データセンターの建設・運転コストを抑え、低価格で高性能GPUサーバーを提供
• IT業界から製造業、建設業、大学研究機関まで幅広く利用されている

GPUSOROBANは、累計1,000件を超える利用実績を持つ国内最大級のGPUクラウドサービスだ。ハイレゾは石川県志賀町や佐賀県玄海町にGPUデータセンターを設置し、効率的な運用によってNVIDIAの高性能GPUサーバーを低コストで提供している。この戦略により、多様な産業分野でのAI開発や機械学習タスクの実行を支援し、日本のAI技術の発展に貢献している。

ハイレゾの資金調達に関する考察

ハイレゾの約12億円の資金調達は、日本のAI産業の発展に大きな影響を与える可能性がある。GPUデータセンターの拡充とGPUSOROBANの機能強化により、国内企業のAI開発や機械学習の取り組みが加速し、様々な産業分野でのイノベーションが促進されるだろう。一方で、急速な事業拡大に伴う運営リスクや、競合他社との差別化の維持が今後の課題となる可能性がある。

これらの課題に対する解決策として、ハイレゾは地域に根ざしたデータセンター運営のノウハウを活かしつつ、継続的な技術革新と顧客ニーズへの柔軟な対応が求められる。特に、エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの活用など、持続可能なデータセンター運営に向けた取り組みが重要になるだろう。また、AIセキュリティやデータプライバシーに関する機能強化も、今後のGPUSOROBANに期待したい新機能の一つだ。

長期的には、ハイレゾのGPU事業が日本のデジタル産業の競争力向上に貢献することが期待される。国内のAI開発環境の整備は、技術革新の加速だけでなく、データ主権の確保や地方創生にも寄与する可能性がある。ハイレゾには、技術力の向上と同時に、社会的責任を果たしながら持続可能な成長を実現することが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ハイレゾがGPU事業の拡充に向け、第三者割当増資により約12億円の資金調達を実施。累計調達額は約41億円に。 | 株式会社ハイレゾのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000058027.html, (参照 24-10-08).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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