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公開：2024-10-11

Cloud Cuckoo Landが新音楽配信サービス「DRL」を発表、クリエイターの権利保護と公正な収益分配を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 新音楽配信サービス「DRL」を発表
• クリエイターの適切な権利保護を目指す
• 日本、米国、韓国でローンチ予定

Cloud Cuckoo Landが新音楽配信サービス「DRL」を発表

有限会社クラウド・クックー・ランドは、2024年10月8日に新しい音楽配信サービス「DRL」（Digital Records Lease、仮称）の開発プロジェクト始動を発表した。このサービスは、ミュージシャンが考案・企画し、グラミー賞を3回受賞したレコーディングエンジニア/プロデューサーも参画している。DRLは、クリエイターのデジタル権利を適切に扱うことを目指している。^[1]

DRLの特徴は、音源提供者が権利を有する音楽作品に対して公正かつ適正に経済的還元を得られる仕組みを標準化したことだ。この仕組みは、USPTOビジネスモデル特許（63/658,926、2024年6月12日申請）を取得している。クラウド・クックー・ランドは、この仕組みを実装したプラットフォームを構築し、日本、米国、韓国で「音楽インフラストラクチャー」としてローンチする予定である。

DRLのビジネスモデルの要諦は、従来の音楽サブスクリプションサービスでブラックボックス化されていた楽曲提供者への収益配分の根拠を明確化することにある。具体的には、ブロックチェーンによる履歴データの透明化や原盤複製数の追跡などを行い、楽曲提供者へ適正な還元を実施する。この取り組みにより、音楽業界関係者にとって持続可能な活動の場（サステナブル・プラットフォーム）を提供することを目指している。

DRLの主な特徴まとめ

音楽サブスクリプションサービスについて

音楽サブスクリプションサービスとは、定額制で音楽を聴き放題で利用できるサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 月額制で大量の楽曲にアクセス可能
• ストリーミング方式で音楽を配信
• オフライン再生やプレイリスト作成などの機能を提供

従来の音楽サブスクリプションサービスでは、楽曲提供者への収益配分が不透明であることが問題となっていた。例えば、ある大手音楽サブスク事業者では、全体の80%近くを占める年間再生数1,000未満の楽曲に対しては収益を分配しない方針をとっている。DRLは、このような問題を解決し、クリエイターの権利を適切に保護することを目指している。

DRLに関する考察

DRLの発表は、音楽業界における権利の公平性と透明性の向上という点で画期的だ。ブロックチェーン技術を活用したデータの透明化や、原盤複製権の考慮は、クリエイターの権利保護に大きく貢献する可能性がある。一方で、既存の大手音楽配信サービスとの競争や、ユーザーの利便性との両立が課題となるだろう。

今後、DRLが直面する可能性のある問題として、既存のサブスクリプションサービスからの移行の難しさや、ユーザーの理解と支持を得ることが挙げられる。これらの課題に対しては、クリエイターとユーザー双方にとってのメリットを明確に示し、段階的な導入や教育キャンペーンを行うことが解決策となり得る。また、他の音楽配信プラットフォームとの互換性や連携も検討する必要があるだろう。

DRLには今後、AIを活用した楽曲推薦システムや、クリエイターとファンを直接つなぐコミュニケーション機能の追加が期待される。さらに、NFTを活用したデジタル資産としての音楽作品の取り扱いなど、新たな価値創造の可能性も秘めている。DRLが音楽業界に新たな風を吹き込み、クリエイターとリスナーの双方にとって魅力的な生態系を構築することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「新しい音楽配信サービス 「DRL」 Digital Records Lease（仮称） | 有限会社クラウド・クックー・ランドのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000150274.html, (参照 24-10-11).

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