メタルワンとIBMが自動車鋼板流通向けMetal XRの新サービス「日次共通納期管理表サービス」を提供開始、サプライチェーンのデジタル変革を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Metal XのサービスとしてMetal XRを発表
日次共通納期管理表サービスを8月に提供開始
サプライチェーンの効率化と持続可能性を実現

メタルワンとIBMが開発したMetal XRの新サービス提供開始

株式会社メタルワンは、日本アイ・ビー・エム株式会社（以下、日本IBM）と共同開発した自動車鋼板流通向けデジタルプラットフォーム「Metal X」の第2弾サービスを発表した。2024年8月より提供開始された「日次共通納期管理表サービス」は、日次鋼材調達業務の効率化を目指している。^[1]

このサービスは、サプライチェーン全体での日々の受発注や出荷・納入状況の管理を簡素化する機能を提供する。複数の商社やコイルセンターに対する効率的な新規注文や注文変更が可能となり、注文に対する出荷予定や納入実績を一元的に管理できるようになった。

Metal X上で発注者と受注者が直接入力する注文情報や出荷情報を、企業間および同一企業内の部署間で一元管理できるようになった。これにより、発注者と受注者双方の受発注・注文変更の工数が削減され、注文と出荷情報の伝達に関わる業務運用の属人化が排除される効果が期待されている。

Metal XRの日次共通納期管理表サービスの特徴

機能	効果
効率的な新規注文・変更	複数商社・コイルセンターへの発注が簡素化
出荷予定・納入実績の一元管理	リアルタイムな情報共有が可能に
企業間・部署間での情報共有	コミュニケーションの円滑化
データの一元管理	業務運用の属人化を排除
注文・受注の履歴管理	認識齟齬の軽減

デジタルプラットフォームについて

デジタルプラットフォームとは、複数の利用者や事業者が参加し、情報やサービスを交換・取引できるオンライン上の場所のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の参加者間でのデータ共有が可能
業務プロセスのデジタル化による効率化
リアルタイムでの情報更新と共有

Metal XRのような自動車鋼板流通向けデジタルプラットフォームは、サプライチェーン全体の効率化と透明性向上に貢献する。発注者と受注者間のコミュニケーションを円滑化し、注文から納品までのプロセスをデジタル化することで、業務の効率化と人為的ミスの削減が可能となる。これにより、持続可能なサプライチェーンの実現に向けた取り組みが加速すると期待されている。