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公開：2024-10-18

DHLジャパンが石鹸リサイクルパートナーシップを締結、アジアの衛生環境改善に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• DHLジャパンが石鹸リサイクルのパートナーシップを締結
• コンラッド東京の使用済み固形石鹸を再利用
• 衛生環境改善のため、アジアの支援地域へ配布

DHLジャパンによる石鹸リサイクルパートナーシップの締結

DHLジャパン株式会社は、コンラッド東京およびNPO法人ソープ・サイクリングと石鹸のリサイクルに関するパートナーシップを2024年10月16日に締結した。このパートナーシップにより、コンラッド東京の客室から回収される年間約100kgの使用済み固形石鹸が、DHLジャパンを通じてソープ・サイクリングへ輸送されることになる。^[1]

ソープ・サイクリングは、回収された石鹸を新しい石鹸へと再加工し、衛生用品を必要とするアジアの地域へ無料で配布する。この取り組みは、支援を必要としているコミュニティーの衛生環境改善に貢献するとともに、使用済み石鹸の廃棄に起因する環境汚染の削減にも寄与するものだ。

DHLジャパン株式会社の代表取締役社長トニー カーンは、このパートナーシップがDHLのパーパスである「人と人をつなぎ、生活の向上に貢献する」の実現に寄与すると述べている。また、コンラッド東京の総支配人ニール マッキネス氏も、環境や地域社会との共存を重視し、お客様に意義ある滞在を提供する取り組みの一環としてこのプロジェクトに参加する意義を強調した。

石鹸リサイクルパートナーシップの概要

NPO法人ソープ・サイクリングについて

ソープ・サイクリングとは、香港を拠点とする非営利団体で、リサイクル・ソープを必要としている人々に無料で提供する活動を行っている。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 使用済み石鹸を回収し、新しい石鹸に再加工
• 衛生用品を必要とする地域に無料で石鹸を配布
• 環境保護と衛生環境改善を同時に実現する取り組み

ソープ・サイクリングの活動は、単なる石鹸のリサイクルにとどまらず、衛生環境の改善を通じて健康増進や感染症予防にも貢献している。DHLジャパンとコンラッド東京とのパートナーシップにより、日本からの使用済み石鹸も再利用されることで、アジア地域の衛生環境改善に向けた取り組みがさらに拡大することが期待される。

石鹸リサイクルパートナーシップに関する考察

DHLジャパン、コンラッド東京、ソープ・サイクリングによる石鹸リサイクルパートナーシップは、企業の社会的責任（CSR）と環境保護を両立させた優れた取り組みだ。特に、グローバル企業であるDHLの物流ネットワークを活用することで、国境を越えた資源の有効利用が可能になっている点が注目に値する。この取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」や目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成にも貢献するだろう。

一方で、今後の課題として、石鹸の回収・輸送・再加工プロセスにおける環境負荷の最小化が挙げられる。特に、国際輸送に伴うCO2排出量の削減や、再加工時のエネルギー使用量の最適化などが重要になるだろう。これらの課題に対しては、より環境に配慮した輸送手段の選択や、再生可能エネルギーの活用など、さらなる技術革新と運用の効率化が求められる。

将来的には、このパートナーシップモデルを他のホテルチェーンや企業にも拡大し、より大規模な石鹸リサイクルネットワークを構築することが期待される。また、石鹸以外のアメニティ用品のリサイクルにも取り組むことで、ホテル業界全体の環境負荷削減に貢献できるだろう。DHLジャパンには、このプロジェクトを通じて得られた知見を活かし、より包括的な循環型経済モデルの構築に向けたリーダーシップを発揮することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「DHLジャパン、コンラッド東京、ソープ・サイクリングが石鹸のリサイクルに関するパートナーシップを締結 | DHLジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000020941.html, (参照 24-10-18).

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