ディップが2024年9月度派遣時給データを発表、3大都市圏の平均時給は1,581円に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

2024年9月の派遣平均時給は1,581円
関東エリアの平均時給は1,662円
販売・営業・飲食・サービス系は過去最高時給

ディップが2024年9月度の派遣時給データを発表

ディップ株式会社は2024年10月16日、「はたらこねっと」に掲載された求人広告データをもとに2024年9月度の3大都市圏における派遣時給データを発表した。9月の派遣平均時給は1,581円（前年比5円増、前月比5円増）となり、派遣・紹介予定派遣の求人件数は約205,000件で前年比10.7%増、前月比6.2%増を記録している。^[1]

エリア別の平均時給を見ると、関東エリアは1,662円（前年比3円減、前月比1円増）、東海エリアは1,434円（前年比27円増、前月比12円増）、関西エリアは1,469円（前年比16円増、前月比1円減）となった。特に東海エリアと関西エリアが前年比でプラスとなり、地方での派遣需要の高まりが見られる。

職種別の平均時給では、「販売・営業・飲食・サービス系」が1,526円（前年比28円増、前月比5円増）、「工場・軽作業・物流・土木系」が1,372円（前年比27円増、前月比3円増）と、2ヵ月連続で過去最高時給を記録した。これらの職種での人材需要が高まっていることが数字から読み取れる。

2024年9月度派遣時給データまとめ

	関東エリア	東海エリア	関西エリア
平均時給	1,662円	1,434円	1,469円
前年比	3円減	27円増	16円増
前月比	1円増	12円増	1円減

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派遣について

派遣とは、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律（労働者派遣法）に基づいて行われる雇用形態のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

派遣元企業と雇用契約を結び、派遣先企業で就業する
短期から長期まで、多様な就業形態に対応可能
専門的なスキルを活かしやすい職種が多い

ディップ株式会社が運営する「はたらこねっと」では、派遣・紹介予定派遣の求人情報を多数掲載している。今回の調査結果は、このサイトに掲載された求人広告データをもとに集計されたものだ。派遣市場の動向を把握する上で、重要な指標となっている。

2024年9月度派遣時給データに関する考察

2024年9月度の派遣時給データから、労働市場の需給バランスが徐々に変化していることが読み取れる。特に東海エリアと関西エリアで前年比プラスとなっていることから、地方での人材需要が高まっていると考えられる。これは、企業の地方分散化や地方創生の取り組みが進んでいることを示唆しているのかもしれない。

職種別で見ると、「販売・営業・飲食・サービス系」と「工場・軽作業・物流・土木系」が2ヵ月連続で過去最高時給を記録している点が注目に値する。これらの分野での人材不足が深刻化していることが背景にあると推測される。今後、これらの職種でAIやロボティクスの導入が加速する可能性も考えられるが、人間の柔軟性や対応力が必要な場面も多いため、人材の重要性は依然として高いだろう。

一方で、IT・エンジニア系の平均時給が前年比で減少していることは、やや意外な結果だ。これは、テクノロジー企業の採用抑制や、フリーランスエンジニアの増加などが影響している可能性がある。今後は、AIやデータサイエンスなどの先端技術分野での人材需要がさらに高まることが予想され、派遣市場においてもこれらのスキルを持つ人材の重要性が増すだろう。