公開:

【CVE-2024-9970】newtypeのflowmaster bpm plusに深刻な脆弱性、情報漏洩とDoSのリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • newtype社のflowmaster bpm plusに脆弱性
  • 影響範囲はバージョン5.3.1未満
  • 情報取得、改ざん、DoS状態のリスクあり

newtype社のflowmaster bpm plusに深刻な脆弱性が発見

newtypeは同社のビジネスプロセスマネジメントツール「flowmaster bpm plus」において、重大な脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性はCVSS v3による基本値が8.8(重要)と評価されており、バージョン5.3.1未満の製品が影響を受ける。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、情報の不正取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があるという。[1]

この脆弱性の特徴として、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低く、攻撃に必要な特権レベルが低いことが挙げられる。また、利用者の関与が不要であることから、攻撃者にとって比較的容易に悪用できる可能性がある。影響の想定範囲に変更はないものの、機密性、完全性、可用性のいずれにも高い影響があると評価されている。

newtypeは対策として、参考情報を参照し適切な対応を実施するよう呼びかけている。この脆弱性は【CVE-2024-9970】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは検証および完全性チェックを行っていないCookieへの依存(CWE-565)に分類されている。ユーザーは速やかにアップデートを行い、最新のセキュリティパッチを適用することが推奨される。

flowmaster bpm plusの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受ける製品 flowmaster bpm plus 5.3.1未満
CVSS v3基本値 8.8(重要)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
攻撃に必要な特権レベル
利用者の関与 不要
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害(DoS)

CVSSについて

CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までのスコアで脆弱性の重大度を表現
  • 攻撃の容易さや影響度を数値化し、客観的な評価が可能
  • 基本評価基準、現状評価基準、環境評価基準の3つの基準で構成

flowmaster bpm plusの脆弱性におけるCVSS v3基本値8.8は、「重要」レベルに分類される高い深刻度を示している。この評価は、攻撃の容易さと潜在的な影響の大きさを反映しており、迅速な対応が求められる。CVSSスコアは脆弱性管理の優先順位付けや対策の緊急性を判断する上で重要な指標となっている。

newtype社のflowmaster bpm plus脆弱性に関する考察

newtype社のflowmaster bpm plusに発見された脆弱性は、ビジネスプロセス管理ツールのセキュリティリスクを浮き彫りにした重要な事例だ。特に、攻撃条件の複雑さが低く、利用者の関与が不要という点は、攻撃者にとって非常に魅力的なターゲットとなる可能性がある。このような状況下では、企業のビジネスクリティカルな情報が危険にさらされる恐れがあり、情報漏洩や業務停止などの深刻な問題につながる可能性が高い。

今後、同様の脆弱性を防ぐためには、開発段階からセキュリティバイデザインの考え方を徹底し、定期的な脆弱性診断と迅速なパッチ適用プロセスを確立することが重要だろう。また、ユーザー企業側も、重要なビジネスプロセスを管理するツールの選定時には、ベンダーのセキュリティ対応能力を十分に評価する必要がある。さらに、多層防御の観点から、ネットワークセグメンテーションやアクセス制御の強化など、補完的なセキュリティ対策も検討すべきだ。

長期的には、AIを活用した脆弱性検出技術やゼロトラストアーキテクチャの採用など、より高度なセキュリティ対策の導入が期待される。同時に、オープンソースコミュニティとの協力や業界横断的なセキュリティ情報共有の仕組みを強化することで、脆弱性の早期発見と対応能力の向上を図ることが重要だ。newtypeをはじめとするベンダー各社には、このような包括的なアプローチでセキュリティ強化に取り組むことが求められるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010587 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010587.html, (参照 24-10-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。