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公開：2024-10-22

リジェネソームがエクソソーム研究で8000万円調達、老化防止技術の開発を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• リジェネソームがPreシードラウンドで8000万円調達
• エクソソーム研究で老化防止技術の開発を目指す
• JASTがJ-KISS型新株予約権を引き受け

リジェネソームがエクソソーム研究で8000万円の資金調達を実施

リジェネソーム株式会社は、日本システム技術株式会社を引受先としたJ-KISS型新株予約権の発行により、Preシードラウンドにて総額8,000万円の資金調達を2024年10月21日に実施した。リジェネソームはスペースシードホールディングス社の完全子会社として設立された、エクソソーム研究事業を中心に老化防止技術の開発を目指す研究開発型スタートアップだ。^[1]

リジェネソームは、2040年に人類が月面に生活圏を拡大するために必要となる地上にも応用可能な老化防止技術を提供することをミッションとしている。同社のビジョンは2030年にHealthspanにおいて老化防止の技術を実証することであり、エクソソームの科学的知見の蓄積や宇宙科学の実践に関するネットワークの構築を重要な価値として掲げている。

エクソソームは、細胞外から取り込まれた物質を輸送・処理する役割を持つオルガネラのエンドソームから生じる40-150 nmの細胞外小胞である。RNA、DNA、脂質、たんぱく質等を含むエクソソームは、細胞間のコミュニケーションを担う重要な役割を果たしており、さまざまな生理的プロセスや病理的プロセスを調節する機能を有している。

リジェネソームの事業内容と資金調達の目的

エクソソームについて

エクソソームとは、細胞から分泌される40-150 nmの小さな細胞外小胞のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• RNA、DNA、脂質、たんぱく質等を含む
• 細胞間のコミュニケーションを担う
• さまざまな生理的・病理的プロセスを調節する

エクソソームは免疫系の細胞間の相互作用を調整し、免疫応答を強化または抑制することで、炎症反応や免疫疾患の進行を制御する機能を持つ。また、がん細胞から放出されるエクソソームは、がんの進行と転移に寄与し、がん細胞の増殖、血管新生、免疫抑制などに関与する因子を運ぶことが知られている。

リジェネソームの資金調達に関する考察

リジェネソームの資金調達は、エクソソーム研究の重要性と将来性を示す重要な一歩だ。エクソソームを活用した老化防止技術の開発は、高齢化社会における健康寿命の延伸という社会的課題の解決に大きく貢献する可能性がある。一方で、エクソソーム研究は比較的新しい分野であり、技術的な課題や規制上の問題に直面する可能性も否定できないだろう。

今後の課題としては、研究成果の再現性の確保や、エクソソームの大量生産・精製技術の確立が挙げられる。これらの課題に対しては、他の研究機関や企業との共同研究や、最新の生産技術の導入などが解決策となり得るだろう。また、エクソソームの機能をより詳細に解明し、特定の疾患や老化プロセスに対する効果を明確に示すことが、事業化への重要なステップとなる。

リジェネソームには、エクソソーム研究の進展と並行して、宇宙医学分野への応用可能性を追求することが期待される。宇宙環境における人体への影響を軽減する技術は、長期宇宙滞在や月面居住の実現に不可欠だ。地上での医療技術の進化と宇宙開発の融合は、人類の生活圏拡大という壮大なビジョンの実現に向けた重要な一歩となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「エクソソーム研究バイオベンチャー『リジェネソーム』、Preシードラウンドで総額8,000万円の資金調達を実施 | リジェネソーム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000151623.html, (参照 24-10-22).

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