公開:

【CVE-2024-10193】WAVLINKファームウェアに深刻な脆弱性、コマンドインジェクションによる情報漏洩のリスクに早急な対応が必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WAVLINKの複数製品にコマンドインジェクションの脆弱性
  • CVSSスコア7.2の重要度で情報漏洩のリスクあり
  • 2024年10月28日以前のファームウェアが対象

WAVLINKファームウェアのコマンドインジェクション脆弱性

WAVLINKは複数の製品ファームウェアにおいてコマンドインジェクションの脆弱性が存在することを2024年10月20日に発表した。対象となるのはWL-WN530H4、wn530hg4、wn572hg3の各ファームウェアバージョン20221028以前のバージョンであり、【CVE-2024-10193】として識別されている。[1]

この脆弱性はCVSS v3で7.2という重要度のスコアが付与されており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃者は高い特権レベルを必要とするものの利用者の関与は不要であり、情報の取得や改ざん、サービス運用妨害などのリスクが存在するだろう。

NVDによる評価では、この脆弱性による影響として機密性、完全性、可用性のすべてで高い影響が想定されている。CVSS v2での評価では5.8という警告レベルのスコアとなっており、複数の認証を必要とする一方で機密性や完全性、可用性への部分的な影響が指摘されているのだ。

WAVLINKファームウェアの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
対象製品 WL-WN530H4、wn530hg4、wn572hg3ファームウェア
影響バージョン 20221028以前のバージョン
脆弱性タイプ コマンドインジェクション(CWE-77)
CVSSスコア(v3) 7.2(重要)
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害
攻撃条件 ネットワークアクセス、高特権レベル必要

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを注入して不正な操作を実行する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • システムコマンドの実行権限を不正に取得
  • OSコマンドを介した情報漏洩や改ざんが可能
  • 特権昇格による権限拡大のリスクあり

WAVLINKの事例では、ファームウェアに存在するコマンドインジェクションの脆弱性により、攻撃者が高い特権レベルでシステムに不正アクセスする可能性が指摘されている。この脆弱性はCVSS v3で7.2というスコアが付与されており、情報漏洩やサービス妨害など深刻な影響をもたらす可能性があるだろう。

WAVLINKファームウェアの脆弱性に関する考察

WAVLINKファームウェアのコマンドインジェクション脆弱性は、ネットワークを介した攻撃が可能であり攻撃条件の複雑さも低いことから、早急な対応が求められる状況である。特に情報漏洩や改ざんのリスクは組織のセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性があり、管理者には適切なバージョン管理と迅速なアップデートが求められるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、ファームウェア開発段階でのセキュリティレビューの強化が不可欠となる。特にコマンド実行に関わる部分では、入力値の厳密な検証やサニタイズ処理の実装など、多層的な防御策を講じる必要があるだろう。脆弱性の早期発見と修正のためのセキュリティテストの拡充も重要な課題となってくる。

また、WAVLINKには脆弱性情報の適切な公開とユーザーへの迅速な通知体制の確立が望まれる。製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティ管理の強化と、インシデント発生時の対応手順の整備が今後の重要な取り組みとなるはずだ。ユーザー側でも定期的なファームウェアアップデートの確認が欠かせない。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011013 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011013.html, (参照 24-10-25).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。