アイリスオーヤマが総合エネルギーマネジメントサービスENEverseを開始、2030年までに温室効果ガス削減目標の7%に貢献へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アイリスオーヤマがEMSソリューション「ENEverse」を開始
建物内の総合エネルギーマネジメントを実現
2030年までに温室効果ガス削減目標の7%に貢献

アイリスオーヤマの総合エネルギーマネジメントサービスENEverse

アイリスオーヤマ株式会社は施設内各設備のエネルギー利用を最適化するEMSソリューションを本格化し、建物の総合エネルギーマネジメントサービス「ENEverse」を2024年11月1日より開始する予定だ。このサービスは複数の設備を一括管理し、LED照明制御や空調制御など従来の各ソリューションを個々のニーズに応じて最適に組み合わせて提供するものである。^[1]

2025年半ばには「ENEverse」の中枢となるクラウドサービスの開始を予定しており、複数の設備の状態を保守・管理できる体制を整える。太陽光や蓄電池を用いたエネルギー創出、新電力によるエネルギー調達の最適化といった機能の段階的な拡充も計画しているのだ。

アイリスオーヤマは2010年のLED照明事業でのBtoB参入以来、省エネソリューション事業やエアソリューション事業を展開してきた実績がある。昨今の電気代高騰に対応するため節電や環境負荷軽減策を推進している企業や団体からの要望に応え、包括的な省エネ対策を提供することが可能になった。

ENEverseの特長まとめ

項目	詳細
サービス開始日	2024年11月1日
クラウドサービス開始予定	2025年半ば
主なソリューション	LED照明制御、空調制御、エネルギーマネジメント
今後の拡充予定	太陽光発電、蓄電池、新電力によるエネルギー調達最適化
温室効果ガス削減目標	2030年までに政府目標の7%相当に貢献

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EMSについて

EMSとは「Energy Management System」の略称で、建物や施設内のエネルギー使用を最適化するためのシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

電力使用量の可視化と一元管理が可能
リアルタイムでのエネルギー消費状況の監視
AI技術を活用した効率的なエネルギー制御

政府は2050年のカーボンニュートラルに向けた中期目標として、2030年時点での温室効果ガス排出削減率46%を掲げている。EMSの導入は建物内の快適な環境を保ちながら年間の一次エネルギー収支をゼロにするZEB化を推進する上で重要な役割を果たすのである。

ENEverseに関する考察

アイリスオーヤマのENEverseは、複数の省エネソリューションをワンストップで提供することで、企業の省エネ対策における導入障壁を大きく下げる可能性を秘めている。クラウドサービスを通じた設備の一括管理機能は、保守員の高齢化や専門スキル不足といった現代の設備管理における課題解決にも貢献するだろう。

一方で、多様な設備を統合管理するシステムの構築には、各設備間のデータ連携や互換性の確保が重要な課題となる。既存設備との接続性やデータセキュリティの確保、さらには導入コストの最適化など、サービスの普及には様々な技術的・経済的ハードルが存在するのだ。

今後は太陽光発電や蓄電池との連携強化により、より包括的なエネルギーマネジメントの実現が期待される。EMSの導入を検討する企業や団体にとって、ENEverseは省エネ対策の有力な選択肢となり、2030年に向けた温室効果ガス削減目標の達成に大きく貢献する可能性を秘めているのである。

参考サイト

^ PR TIMES. 「EMSソリューション本格化総合エネルギーマネジメントサービス「ENEverse」開始 | アイリスオーヤマ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000727.000019955.html, (参照 24-10-25).

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