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【CVE-2024-45136】Adobe InCopyに危険なファイルアップロードの脆弱性、情報漏洩やDoS攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Adobe InCopyに危険なファイルアップロードの脆弱性
  • CVSS基本値7.8の重要な脆弱性として分類
  • 情報取得や改ざん、DoS攻撃のリスクあり

Adobe InCopy 18.5.4未満と19.5未満の脆弱性

アドビは、Adobe InCopyに危険なタイプのファイルの無制限アップロードに関する脆弱性が発見されたことを2024年10月8日に公開した。影響を受けるバージョンはAdobe InCopy 18.5.4未満およびAdobe InCopy 19.0以上19.5未満であり、この脆弱性は【CVE-2024-45136】として識別されている。[1]

CVSSによる深刻度基本値は7.8と重要な脆弱性として分類されており、攻撃元区分はローカルで攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、機密性と完全性、可用性への影響が高いと評価されている。

この脆弱性が悪用された場合、情報を取得される可能性や情報が改ざんされる危険性があり、さらにサービス運用妨害状態にされるリスクも存在している。対策としてベンダより正式な対策が公開されており、Adobe Security Bulletinを参照して適切な対応を実施することが推奨されている。

Adobe InCopy脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン Adobe InCopy 18.5.4未満、19.0以上19.5未満
脆弱性の種類 危険なタイプのファイルの無制限アップロード(CWE-434)
CVSS基本値 7.8(重要)
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害(DoS)
対策状況 ベンダーより正式な対策を公開済み

無制限アップロードについて

無制限アップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が設けられていない状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ファイルの種類や容量に制限がない状態
  • 悪意のあるファイルがアップロード可能
  • システムやサーバーに深刻な影響を与える可能性

この脆弱性は【CVE-2024-45136】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは危険なタイプのファイルの無制限アップロード(CWE-434)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はローカルであり攻撃条件の複雑さは低いとされており、攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされている。

Adobe InCopyの脆弱性に関する考察

Adobe InCopyにおける無制限アップロードの脆弱性は、企業や組織のドキュメント管理において重大な影響を及ぼす可能性がある。セキュリティインシデントの発生を防ぐためには、適切なバージョン管理とセキュリティアップデートの迅速な適用が不可欠であり、組織全体でのセキュリティ意識の向上も重要な課題となるだろう。

ファイルアップロード機能は業務効率化に欠かせない要素であるが、同時にセキュリティリスクも伴うため、適切なバランスを取る必要がある。今後はAIを活用した不正ファイル検知や、より細かな権限管理機能の実装など、セキュリティと利便性を両立させた機能の追加が期待される。

また、クラウドストレージとの連携強化やファイル共有機能の拡充など、より安全で効率的なワークフローを実現するための機能拡張も望まれる。Adobe InCopyがセキュアなコンテンツ制作環境を提供し続けることで、ユーザーの信頼を維持し、さらなる発展を遂げることができるはずだ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011085 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011085.html, (参照 24-10-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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