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公開：2024-10-26

静岡銀行、SnowflakeとブレインパッドとともにAIチャットボットを開発、地銀初のSnowflake Cortex活用で営業支援を強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 静岡銀行、Snowflake、ブレインパッドが生成AIチャットボットを開発
• 「S-CRM」の顧客情報を活用し営業活動の効率化を目指す
• 地銀初のSnowflake Cortex導入で営業支援システムを強化

静岡銀行が生成AIチャットボットで営業活動の高度化へ

静岡銀行、Snowflake、ブレインパッドの3社は2024年10月25日より、営業活動の高度化を目指す新たな生成AIチャットボットの開発に着手した。新営業支援システム「S-CRM」に蓄積された顧客情報を活用し、りそな銀行との業務委託基本契約に基づく機械学習モデルとSnowflake Cortexを連携させることで、顧客に寄り添った付加価値の高い営業活動を実現する体制を整えている。^[1]

静岡銀行は第1次中期経営計画「Xover」において、デジタル技術とデータ利活用を通じたトランスフォーメーション戦略を推進しており、グループ全体での高付加価値営業の実践と経営管理の高度化を目指している。若手担当者の事前準備時間短縮と業務生産性向上が課題となっていたため、生成AIチャットボットの導入によって営業活動の効率化を図る方針だ。

本プロジェクトでは、営業活動情報など顧客データを含むことから、インターネット環境から切り離した閉域環境内で生成AIを構築するSnowflake Cortexを採用した。2023年1月から導入しているデータ分析プラットフォーム「S-hare」との連携により、データの保存から生成AI活用までをシンプルかつセキュアに実現する体制を整えている。

生成AIチャットボットの概要

Snowflakeの詳細はこちら

Snowflake Cortexについて

Snowflake Cortexとは、企業の生成AI活用を支援するSnowflakeが提供する専用サービスであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• インターネット環境から独立した閉域での運用が可能
• データの保存から抽出、AIモデルの構築まで一貫した管理
• 高度なセキュリティ機能によるデータ保護

地域金融機関がSnowflake Cortexを活用するのは静岡銀行が初めての事例となり、金融業界におけるデータ活用の新たな指針となる可能性が高い。営業支援システムとの連携により、顧客データの安全な活用と営業活動の効率化を両立させる先進的な取り組みとして注目を集めている。

生成AIチャットボットに関する考察

生成AIチャットボットの導入により、若手担当者の業務効率化と顧客対応の質的向上が期待できる点は高く評価できる。特に閉域環境での構築により、顧客情報の機密性を確保しながら最新のAI技術を活用できる点は、金融機関のデジタルトランスフォーメーションを推進する上で重要な成功要因となるだろう。

一方で、AIによる提案の精度向上や、ベテラン営業担当者のノウハウをどのように学習モデルに反映させるかが今後の課題となる可能性がある。これらの課題に対しては、実運用データの蓄積と継続的な機械学習モデルの改善、人材育成プログラムとの連携が有効な解決策として考えられるだろう。

将来的には、AIによる提案内容の説明可能性の向上や、より複雑な金融商品への対応拡大が期待される。金融業界全体のデジタル化を牽引する取り組みとして、他の地域金融機関への波及効果も大きいと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「3社連携で営業活動の高度化・効率化をめざす「生成AIチャットボット」の開発に着手 | Snowflake合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000116784.html, (参照 24-10-26).

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