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【CVE-2024-49612】WordPress用sw contact formにSQLインジェクションの脆弱性、情報漏洩やサービス妨害のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • sw contact form 1.0のSQLインジェクション脆弱性を確認
  • 機密情報の漏洩やサービス妨害のリスクが存在
  • CVE-2024-49612として識別され対策が必要

WordPress用sw contact formのSQLインジェクション脆弱性

infotuts社が開発したWordPress用プラグイン「sw contact form 1.0」において、SQLインジェクションの脆弱性が2024年10月20日に発見された。この脆弱性は【CVE-2024-49612】として識別され、CVSSスコアは8.8と重要度の高い脆弱性として分類されている。[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている。攻撃に必要な特権レベルは低いものの利用者の関与は不要とされており、影響の想定範囲に変更はないとされているが、機密性や完全性、可用性への影響は高いと評価されている。

NVDの評価によると、この脆弱性を利用した攻撃により、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害状態に陥る可能性が指摘されている。CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション(CWE-89)に分類されており、早急な対策が必要とされている。

sw contact formの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン sw contact form 1.0およびそれ以前
CVSSスコア 8.8(重要)
攻撃条件 攻撃元区分:ネットワーク、複雑さ:低
必要な特権 レベル:低、利用者関与:不要
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを挿入される攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • データベースの不正アクセスや改ざんが可能
  • 機密情報の漏洩やシステム破壊のリスクがある
  • 入力値の適切なバリデーションで防御が可能

sw contact formで発見された脆弱性は、SQLインジェクション攻撃によってWordPressサイトのデータベースに不正アクセスされるリスクがある。CVSSスコア8.8という高い深刻度は、この脆弱性を利用した攻撃が容易で、かつ影響が大きいことを示しており、データの改ざんやサービス停止などの重大な被害につながる可能性が指摘されている。

sw contact formの脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性は、多くのWebサイトに影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められる。sw contact formの場合、SQLインジェクションという基本的な脆弱性が残されていた点は、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を再認識させる結果となった。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階での入力値検証の徹底やセキュリティテストの強化が必要となるだろう。特にWordPress用プラグインは多くのサイトで利用されるため、開発者はOWASPなどのセキュリティガイドラインに従った実装を心がける必要がある。

WordPressエコシステムの健全な発展のためには、プラグイン開発者のセキュリティ意識向上が不可欠である。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ知識の共有や、脆弱性診断ツールの活用を促進することで、より安全なプラグイン開発環境の構築が期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011077 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011077.html, (参照 24-10-26).

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