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【CVE-2024-49390】Windows用cyber filesに重大な脆弱性、情報漏洩やDoS攻撃のリスクに警戒必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Windows用cyber filesに制御されていない検索パスの要素の脆弱性
  • 影響を受けるバージョンはcyber files 9.0未満
  • 情報取得や改ざん、DoS状態のリスクあり

cyber files 9.0未満の脆弱性が発見

Acronis International GmbHは、Windows用cyber filesにおいて制御されていない検索パスの要素に関する脆弱性が確認されたことを2024年10月17日に公開した。【CVE-2024-49390】として識別されたこの脆弱性は、CVSS v3による基本値が7.3と重要度が高く評価されている。[1]

この脆弱性はローカルからの攻撃が可能であり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている。攻撃者は低い特権レベルで攻撃を実行できるが、利用者の関与が必要となる特徴を持っており、機密性、完全性、可用性のいずれにも高い影響を及ぼす可能性があるとされている。

対象となるのはAcronis International GmbHのcyber files 9.0未満のバージョンであり、この脆弱性により情報の取得や改ざん、サービス運用妨害状態に陥る危険性が指摘されている。利用者は早急にベンダーが提供する修正プログラムを適用し、セキュリティ対策を実施することが推奨されるだろう。

cyber files脆弱性の影響まとめ

項目 詳細
CVSSスコア 7.3(重要)
攻撃条件 ローカル、複雑さ低、特権レベル低、利用者関与必要
影響範囲 機密性・完全性・可用性すべてに高い影響
対象製品 cyber files 9.0未満
想定される被害 情報取得、改ざん、サービス運用妨害

制御されていない検索パスの要素について

制御されていない検索パスの要素とは、アプリケーションが実行可能ファイルを読み込む際の検索パスが適切に制御されていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 攻撃者による悪意のあるファイルの挿入が可能
  • システム権限での不正なコード実行のリスクあり
  • ディレクトリトラバーサル攻撃の危険性が存在

CWEでは制御されていない検索パスの要素の脆弱性をCWE-427として分類している。Windows用cyber filesで発見されたこの脆弱性は、攻撃者がローカル環境で悪意のあるファイルを配置することで、情報の窃取や改ざん、サービス妨害などの攻撃を仕掛けることが可能になるとされている。

cyber filesの脆弱性に関する考察

cyber filesの脆弱性対策として最も重要なのは、ベンダーが提供する修正プログラムの適用を迅速に行うことである。この脆弱性は攻撃条件の複雑さが低く、低い特権レベルで攻撃が可能なため、放置すると深刻な被害につながる可能性が高いだろう。

今後の課題として、セキュリティアップデートの自動適用機能の強化や、脆弱性検知の仕組みの改善が挙げられる。定期的なセキュリティ診断やログ監視の強化により、不正アクセスの早期発見と対応が可能になることが期待される。

また、ユーザー側でも定期的なバックアップの実施や、アクセス権限の適切な管理など、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要である。今後のバージョンアップでは、セキュリティ機能の強化とともに、ユーザビリティを考慮した対策の実装が望まれる。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011072 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011072.html, (参照 24-10-26).

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