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【CVE-2024-10123】TendaのAC8ファームウェアにバッファオーバーフロー脆弱性、情報漏洩とDoS攻撃のリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tendaのファームウェアにバッファオーバーフロー脆弱性
  • 情報漏洩やDoS攻撃のリスクが判明
  • AC8ファームウェア16.03.34.06が影響を受ける

Tendaファームウェアのスタックベースバッファオーバーフロー脆弱性

Shenzhen Tenda Technology Co.,Ltd.は、AC8ファームウェアにおけるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性を2024年10月18日に公開した。CVE-2024-10123として識別されたこの脆弱性は、CVSS v3による深刻度基本値が8.8と評価されており、早急な対応が必要とされている。[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低く設定されている点が特に懸念される。攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与も不要であることから、攻撃者による悪用のリスクが非常に高い状況となっている。

影響を受けるシステムでは、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害状態に陥る可能性が指摘されている。CVSS v2による評価でも深刻度基本値が9.0と危険な水準に分類されており、機密性や完全性、可用性のすべてにおいて全面的な影響が及ぶ可能性が示されている。

スタックベースバッファオーバーフロー脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受ける製品 AC8ファームウェア16.03.34.06
脆弱性の種類 スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)
CVSSスコア(v3) 8.8(重要)
CVSSスコア(v2) 9.0(危険)
想定される影響 情報取得、情報改ざん、DoS攻撃
公表日 2024年10月18日

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ領域を超えたデータ書き込みによる異常動作
  • システムクラッシュや任意コード実行のリスク
  • スタック領域やヒープ領域での発生が一般的

今回発見された脆弱性は、AC8ファームウェアのスタック領域で発生するバッファオーバーフローであり、CVSS v3で8.8という高い深刻度が示されている。攻撃条件の複雑さが低く設定されており、攻撃者による容易な悪用が可能な状態であることから、早急な対策が必要とされている。

Tendaファームウェアの脆弱性に関する考察

今回のAC8ファームウェアの脆弱性は、攻撃条件の複雑さが低く設定されている点が特に重要な問題となっている。攻撃に必要な特権レベルが低く、利用者の関与も不要であることから、攻撃者による悪用のリスクが非常に高い状況であり、早急なファームウェアの更新プログラムの提供が望まれるところだ。

将来的な課題として、IoT機器のファームウェアセキュリティ強化が挙げられる。特にネットワーク機器は外部からの攻撃に常にさらされており、開発段階でのセキュリティテストの徹底や、リリース後の継続的なモニタリングが重要になってくるだろう。

ファームウェアの自動更新機能の実装や、脆弱性検出時の迅速な対応体制の構築が今後の重要な課題となる。製品のセキュリティライフサイクル全体を通じた包括的な対策が必要であり、ユーザーへの適切な情報提供と更新支援の体制強化が望まれる。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011411 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011411.html, (参照 24-10-31).

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