【CVE-2024-21217】Oracle Java SEとGraalVMにSerializationの脆弱性が発見、早急な対応が必要に
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記事の要約
- Oracle Java SEなどにSerializationの脆弱性が発見
- 影響を受けるシステムで可用性に関する問題が発生
- 対策としてベンダー提供の修正パッチの適用が必要
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Oracle Java SEとOracle GraalVMの深刻な脆弱性が発見
Oracle Java SEおよびOracle GraalVM for JDK、Oracle GraalVM Enterprise Editionにおいて、Serializationに関する処理の不備による脆弱性が2024年10月15日に公開された。CVSSスコアによる深刻度は3.7となっており、リモートからの攻撃により可用性に影響を及ぼす可能性があることが判明している。[1]
影響を受けるシステムはJDK 8からJDK 23までの広範なバージョンに及び、Oracle GraalVM Enterprise EditionのバージョンでもOracle GraalVM Enterprise Edition 20.3.15とOracle GraalVM Enterprise Edition 21.3.11に脆弱性が存在することが確認された。攻撃が成功した場合、サービス運用妨害攻撃によってシステムの可用性が損なわれる可能性が高いのだ。
この脆弱性【CVE-2024-21217】に対する攻撃は、ネットワークを介して実行可能であり、特別な権限や利用者の関与を必要としないことが明らかになった。ベンダーからは正式な対策が公開されており、システム管理者は早急にセキュリティパッチの適用を検討する必要がある。
影響を受けるシステムまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
JDK/JRE | 8 Update 421, 11.0.24, 17.0.12, 21.0.4, 23 |
Oracle GraalVM Enterprise Edition | 20.3.15, 21.3.11 |
Oracle GraalVM for JDK | 17.0.12, 21.0.4, 23 |
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Serializationについて
Serializationとは、オブジェクトをバイト列に変換してストレージやネットワークを介して送受信可能な形式に変換するプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- オブジェクトの状態を永続化して保存が可能
- ネットワーク経由でのデータ送受信に利用
- オブジェクトの複製やディープコピーの作成に使用
Java SEやOracle GraalVMで発見された脆弱性は、このSerializationの処理に関する不備に起因している。攻撃者がこの脆弱性を悪用することで、システムのリソースを枯渇させ、サービス運用妨害攻撃を引き起こす可能性があるため、早急な対応が求められる状況となっている。
Oracle Java SEの脆弱性に関する考察
Oracle Java SEとOracle GraalVMの脆弱性は、サービス運用妨害攻撃の可能性があるという点で重大な問題となっている。攻撃者が特別な権限や利用者の関与なしにネットワーク経由で攻撃を仕掛けられる点は、システム管理者にとって大きな懸念事項となるだろう。
今後は同様の脆弱性が発見される可能性も考えられ、システムの監視体制の強化が必要不可欠となっている。セキュリティパッチの適用だけでなく、異常なトラフィックの検知や、アプリケーションレベルでの防御機能の実装も検討する必要があるだろう。
セキュリティ対策の強化に加えて、開発者向けのセキュアコーディングガイドラインの整備も重要な課題となっている。Oracle Java SEの開発チームには、脆弱性の早期発見と修正に向けた取り組みの強化が期待されるところだ。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-011543 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011543.html, (参照 24-11-01).
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
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